国道222号

国道222号：日南から都城へ続く道

国道222号は、宮崎県日南市を起点に、鹿児島県曽於市を経由し、宮崎県都城市に至る一般[[国道]]です。全長約61.3kmの路線は、日南市周辺の南那珂地区と都城市を結ぶ重要な交通路として機能しており、宮崎県によって『飫肥街道』という愛称が付けられています。

起点と終点、そして経由地

起点となるのは宮崎県日南市春日町で、国道220号との交差点に位置します。終点は都城市の中町交差点、国道10号との交点です。重要な経由地として特に指定されている場所はありませんが、日南市内では吾田、飫肥、酒谷といった主要な集落を通過します。また、鹿児島県内では曽於市の一部の区間を通ります。

路線状況：変化に富んだ道

現在では全線2車線道路として整備されていますが、1990年代までは日南市酒谷から都城市安久にかけては2車線未満の区間がありました。日南市油津から西進し、山間部を通過する区間もあり、変化に富んだルートとなっています。特に、日南市酒谷付近には、治水ダムである日南ダムと、休憩地点として機能する道の駅酒谷があります。ここから「坂元棚田」（日本の棚田百選）への市道が分岐しています。

都城市との境界付近には新上熊トンネルがあり、都城市内も鼻切峠を越えるまでは山間部を縫うようにルートが続きます。都城市街地に入ると、イオン都城ショッピングセンターなどの商業施設が沿線に見られるようになります。

なお、歴史的な旧道が随所に残っていますが、上熊隧道の区間は路肩崩壊などの災害のため、現在では通行不可能な箇所もあります。

バイパス計画：牛の峠バイパス

都城市と北諸県郡三股町を結ぶ牛の峠バイパスは、山間部の蛇行を解消し、約18kmの区間を約12kmに短縮する計画です。しかし、1km規模のトンネル建設などが必要なため、予算上の問題で工事が長期化しており、2000年代初頭から一部区間が開通したものの、現在も未完成区間が残されています。

道路施設：トンネルと道の駅

国道222号沿いには、上新村トンネル（日南市）や新上熊トンネル（日南市～都城市）などのトンネルが設けられています。また、道の駅酒谷（日南市）は、休憩や情報収集の拠点として利用できます。

歴史：国道としての指定

国道222号は、1953年（昭和28年）に二級[[国道]]222号日南都城線として指定され、1965年（昭和40年）の道路法改正により一般[[国道]]222号となりました。

管理

国道222号の管理は、宮崎県と鹿児島県によって分担されています。宮崎県は日南土木事務所（日南市区間）と都城土木事務所（北諸県郡三股町・都城市区間）が、鹿児島県は大隅地域振興局建設部（鹿児島県区間）がそれぞれ担当しています。

まとめ

国道222号は、歴史と自然が織りなす変化に富んだルートを持つ一般[[国道]]です。日南市と都城市を結ぶ重要な道路として、地域経済や生活に貢献しています。一方で、未完成のバイパスや通行不能な旧道など、課題も多く残されています。

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