国道280号

一般[[国道]]280号：青森から函館へ、津軽海峡を渡る道

一般[[国道]]280号は、青森県青森市を起点に、北海道函館市に至る全長約190kmの一般[[国道]]です。この道路の最大の特徴は、津軽海峡を海上区間として含む点にあります。青森県側の東津軽郡外ヶ浜町三厩港から、北海道側の松前郡福島町福島港まで、かつては三福航路と呼ばれるフェリー航路が運行されていました。

三福航路と青函トンネル

1937年設立の青森商船株式会社が1965年にフェリーを就航させ、1967年には東日本フェリーが引き継ぎました。この航路は、青函トンネルの建設資材輸送にも重要な役割を果たしました。青函トンネルの開通後も、三厩港と福島港を結ぶ重要な交通手段として機能していましたが、1998年に休止。現在、再開に向けて、青森県と北海道の両自治体でフェリー会社を募集しています。

青函第二トンネル構想

海上区間の代替案として、青函第二トンネルの構想も存在します。このトンネルが実現すれば、国道280号は陸路で完全に繋がったルートとなります。

路線概要

国道280号は青森市を起点とし、青森県内を東津軽郡蟹田町、外ヶ浜町を経由して三厩港に至ります。その後、津軽海峡をフェリーで渡り、北海道側の福島港から函館市までを国道228号と重複して走ります。北海道内には単独区間が存在しないため、実延長は青森県内の約100.8kmです。

主要な経過地

青森県: 青森市、東津軽郡蓬田村、東津軽郡外ヶ浜町、東津軽郡今別町
北海道: 松前郡福島町、上磯郡知内町、上磯郡木古内町、北斗市

重複区間

函館市街地では、国道228号および国道227号と重複区間があります。

バイパス

青森県内には、交通渋滞の緩和や安全性の向上を目的とした複数のバイパス道路が整備されています。代表的なものとして、内真部バイパス、内真部-蓬田バイパス、野田バイパス、蓬田-蟹田バイパス、今別バイパスなどが挙げられます。これらのバイパスは、沿線地域の経済活性化にも貢献しています。

道の駅

国道280号沿いには、青森県側に「道の駅たいらだて」、北海道側に「道の駅横綱の里ふくしま」、「道の駅しりうち」といった道の駅が整備され、ドライバーの休憩や地域の観光情報の発信拠点として機能しています。

歴史

国道280号は、1970年4月1日に青森市と函館市を結ぶ一般[[国道]]として指定されました。その後、1998年には三福航路が休止するなど、変化の多い歴史を持っています。

路線状況

現時点では、津軽海峡の海上区間が未供用であるため、青森と函館を陸路で結ぶルートとしては機能していません。フェリー航路の再開や青函第二トンネルの建設など、今後の整備状況が注目されます。

その他

国道280号は「松前街道」という別名も持っています。これは、古くから松前藩と青森県を結ぶ重要な街道であったことに由来します。現在でも、歴史的背景と自然環境の両方を体験できる魅力的なルートとして認識されています。

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