蟹田町

蟹田町は、青森県の北西部、津軽半島の東岸に位置していた町です。2005年3月28日に、同じ東津軽郡の平舘村、三厩村と合併し、新たに外ヶ浜町の一部となり、その歴史に幕を閉じました。

地理

蟹田町は、津軽半島の東側に位置し、主に蟹田川の流域が町の範囲でした。町の北部には丸屋形岳がそびえ、今別町や平舘村と接していました。町内には、丸屋形岳をはじめ、木無岳、鳴川岳など多くの山々があり、蟹田川、高石股沢などの河川が流れていました。これらの豊かな自然が、蟹田町の風景を彩っていました。

歴史

蟹田町の歴史は、1889年（明治22年）の町村制施行に遡ります。この時、石浜村の一部、蟹田村、中師村、小国村、山本村、大平村、南沢村が合併し、蟹田村が誕生しました。その後、1941年（昭和16年）に町制を施行し、蟹田町となりました。しかし、2005年（平成17年）に平舘村、三厩村との合併により外ヶ浜町となり、蟹田町としての歴史を終えました。

姉妹都市

蟹田町は、北海道の2つの町と姉妹都市の関係を築いていました。1980年（昭和55年）11月22日には砂原町と、1988年（昭和63年）3月31日には木古内町と姉妹都市提携を結び、交流を深めていました。

産業

蟹田町の主要な産業は漁業でした。特に蟹田漁港は、町の経済を支える重要な拠点でした。

地域

蟹田町には、地域住民の生活を支えるための様々な施設がありました。教育機関としては、蟹田小学校と蟹田中学校がありました。また、稲荷神社、住吉神社、桂渕神社といった神社もあり、地域住民の信仰の場となっていました。

交通

鉄道は、東日本旅客鉄道（JR東日本）の津軽線と海峡線が町内を走っていました。津軽線には蟹田駅、中小国駅、大平駅があり、海峡線には中小国駅がありました。また、町内には蟹田町循環バスが運行されており、住民の移動手段となっていました。道路は、国道280号、青森県道12号鰺ケ沢蟹田線、青森県道14号今別蟹田線などが整備されていました。

名所・旧跡・観光

蟹田町には、自然や歴史を感じられる様々な観光スポットがありました。林間ファミリー国、観瀾山公園、太宰治の文学碑、風のまち交流プラザトップマスト、一本町公園、鍛冶屋の一本松、観瀾山公園海水公園、おぐにふるさと体験館、大平山元遺跡などが、多くの人々を魅了していました。

関連項目

蟹田町は、青森県の廃止市町村の一つとして、その歴史を語り継いでいます。

外部リンク

蟹田町の情報は、ウェイバックマシンでアーカイブされたウェブサイト（2005年3月3日アーカイブ分）で確認することができます。

蟹田町は、短い間ではありましたが、津軽半島の歴史と文化を語る上で、重要な役割を担った町でした。その豊かな自然と歴史は、今もなお、多くの人々に語り継がれています。

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