国道359号

一般[[国道]]359号：富山と金沢を結ぶ主要道路

一般[[国道]]359号は、富山県富山市と石川県金沢市を結ぶ全長約60kmの一般[[国道]]です。国道8号よりも内陸側を通り、両都市を比較的直線的に繋いでいます。富山市掛尾町交差点（国道41号交点）を起点とし、砺波市を経由して、金沢市武蔵交差点（国道157号・304号・305号起点、国道159号・249号終点）に至ります。

歴史と変遷

国道359号の歴史は古く、1920年（大正9年）、富山県によって県道音川出町線として指定されたのが始まりです。その後、主要地方道富山砺波線、主要地方道金沢砺波線を経て、1975年（昭和50年）4月1日に一般[[国道]]359号として指定されました。

開通以来、幾度かの改修工事が行われ、バイパス整備も進められてきました。1983年（昭和58年）には小矢部市内で大規模な地滑りが発生し、通行止めとなる事態も発生しましたが、1986年（昭和61年）に復旧しています。近年では、砺波東バイパスの全線開通（2019年）や月浦バイパスの開通（2004年）など、道路状況の改善が継続的に行われています。

2024年（令和6年）1月1日に発生した能登半島地震では、内山峠付近で道路崩落が発生し、通行止めとなりました。しかし、同年6月11日には仮設道路の開通により、通行止めが解除され、交通の回復が図られました。

路線状況と特徴

国道359号は、富山市婦中地区西部から砺波市東部、小矢部市南西部から金沢市森本地区にかけては山間部を通るため、山岳道路の区間も存在します。しかし、概ね全線で道路幅員や車線幅員が広く、走りやすい道路となっています。特に富山市婦中地区西部から砺波市東部間には登坂車線も整備されており、快適な走行性を確保しています。

起点から終点までの間には、いくつかのバイパス区間が整備されています。代表的なものとして、婦中バイパス、砺波バイパス、砺波東バイパス、津沢バイパスなどが挙げられます。これらのバイパスの整備によって、交通渋滞の緩和や安全性の向上が図られています。

金沢市街地内では、「百万石通り」や「城北大通り」といった名称で呼ばれる区間もあります。また、国道159号と重複する区間や、他の国道と交差する区間も存在します。

主要な橋梁と峠

国道359号沿いには、婦中大橋、伊加流伎大橋、となみ野大橋、新津沢大橋、浅野川大橋といった主要な橋梁が架かっています。浅野川大橋は国の登録有形文化財にも登録されており、歴史的にも重要な建造物です。

また、富山県小矢部市と石川県金沢市の境には内山峠（標高220m）があり、この峠を越える区間は、山間部特有の厳しい地形となっています。

まとめ

国道359号は、富山県と石川県を結ぶ重要な交通路として、地域社会の発展に貢献しています。歴史的経緯や地理的条件、そして地震による被害からの復旧といった要素を含めて、この道路は北陸地方の交通インフラを象徴する存在と言えるでしょう。今後の更なる整備により、安全性と利便性の向上が期待されます。

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