国道476号

一般国道476号：福井県内を貫く重要な道路網

一般国道476号は、福井県大野市を起点とし、敦賀市に至る全長約76.4kmの一般国道です。福井県内で完結する唯一の国道という特徴を持ち、地域住民の生活や経済活動に重要な役割を果たしています。

地域振興の取り組み

平成の大合併以前は、沿道の自治体が連携し「ふくい湯けむりそば街道」をテーマに、地域資源である蕎麦、温泉、スキー場などを活用した地域振興を積極的に行っていました。この取り組みは、国道の沿線地域全体の活性化に貢献したと言えるでしょう。

大野市街地と六間大通り

大野市中心部では、国道476号は東西方向に走り、「六間大通り」として親しまれています。しかし、六間大通りの一部区間は国道指定から外れており、市道となっています。この区間は、かつて大野市有終西小学校の校舎があった場所に整備されたもので、イベント開催時には車両通行止めとなる場合があります。

池田町の交通基盤

福井県池田町は、高規格道路の計画がない唯一の市町です。そのため、国道476号は、国道417号や主要地方道である福井県道2号武生美山線などとともに、町外との連絡を維持する上で極めて重要な交通インフラとして機能しています。町民の日常生活や産業活動にとって欠かせない道路と言えるでしょう。

路線データと歴史

一般国道476号は、1993年（平成5年）4月1日に大野市から敦賀市までの区間が指定されました。その後、2014年には起終点の変更、2018年には西部アクセス道路と持越バイパスの開通、そして2024年には白粟バイパスの開通など、段階的な整備が進められています。これらのバイパス整備は、交通渋滞の緩和や安全性の向上に大きく貢献しています。

路線状況と課題

国道476号は、いくつかのバイパスが整備されていますが、依然として課題も残っています。特に、今立郡池田町東俣から南条郡南越前町杣木俣までの区間は、段ヶ岳峠により分断されており、車両通行が不可能です。徒歩道はありますが、代替ルートとして森林基幹道今庄・池田線や福井県道203号池田南条線が利用されています。また、冬季には大野市上丁から福井市南野津又町までの区間が通行止めとなる場合があり、迂回ルートの利用が必要になります。

主要な交差道路と施設

国道476号は、国道157号、国道158号、国道417号、国道365号、国道8号など、他の主要道路と交差しています。また、木ノ芽峠トンネルや丁隧道、南野津又隧道など、いくつかのトンネルも存在します。これらの道路施設は、国道の円滑な交通の流れを確保するために重要な役割を果たしています。

まとめ

一般国道476号は、福井県内の地域住民の生活や経済活動を支える重要な道路網です。地域振興の取り組みやバイパス整備など、様々な努力が続けられていますが、依然として通行止め区間や課題も存在します。今後も、安全で快適な道路環境の整備が求められています。今後の整備状況や地域社会への貢献に注目が集まります。

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