国際航空連盟

国際航空連盟（FAI）

国際航空連盟（こくさいこうくうれんめい、Fédération Aéronautique Internationale、通称FAI）は、スカイスポーツにおける国際的な競技団体であり、航空分野での世界記録を監督・管理する機関です。FAIは1905年にフランスの飛行クラブが主導して設立され、その当初はフランスのパリに本拠地を置いていましたが、現在はスイスのローザンヌに位置しています。国際的な空のスポーツを統括する役割を果たしており、各国のナショナル・エアロ・クラブとの調整を行う場として、年に一度FAI総会を開催しています。

FAIの運営は限られた人数によって行われており、本部の面積は一つのフロア程度と非常にコンパクトです。ここでは、世界記録の管理を始めとした様々な事務や広報活動が行われており、各国のエアロクラブ間の技術的な調整は、FAIの専門委員会が担当しています。また、FAIは航空文化の普及や啓発活動も積極的に実施しており、日本では子供たちが参加するFAI子供絵画コンテストで多くの受賞者を輩出しています。

各委員会とその役割

FAIには、スカイスポーツをそれぞれ管轄する複数の委員会が存在します。これらの委員会は、各地域や国で行われる多種多様な航空スポーツの発展と進展を内外で推進するための役割を持っています。以下は、主要な委員会のリストです。

• - スカイスポーツ・ゼネラル委員会 - FAI全体の運営及び調整を担う基幹的な委員会です。
• - 国際気球委員会 - 気球に関連する競技や活動を管理し、それに関する規則を策定します。
• - 国際ゼネラル・アビエーション委員会 - 一般的な航空活動と関連する事柄を対象としています。
• - 国際グライダー委員会 - グライダーの競技や技術向上を促進します。
• - 国際模型航空機委員会 - 模型飛行機に関するルールやイベントを管理しています。
• - 国際パラシューティング委員会 - パラシュートに関連した競技を監督し、安全基準を制定します。
• - 国際エアロバティック委員会 - エアロバティック（アクロバティック飛行）に特化した競技の運営を行います。
• - 国際宇宙記録委員会 - 宇宙関連の活動や記録を管理しています。
• - 国際ハンググライディング委員会 - ハンググライダー競技の推進と規則作成を行います。
• - 国際超軽量動力機・パラモーター委員会 - 超軽量航空機やパラモーター関連のルールを整備します。
• - 国際回転翼機委員会 - ヘリコプターなどの回転翼機に関連する事柄を扱います。
• - 国際航空宇宙教育委員会 - 航空教育の普及に取り組んでいます。
• - 国際自作・エクスペリメンタル航空機委員会 - 自作航空機関連の活動を監督します。
• - 国際医事委員会 - 航空医学に関しての研究や基準を設けています。
• - 国際環境委員会 - 航空活動が環境に与える影響を考慮し、持続可能性を促進するための活動を行います。

FAIは、これらのさまざまな委員会を通じて、航空スポーツの発展や国際的な交流を推進しています。特に、教育活動や青少年向けのプログラムに力を入れることで、次世代への技術や航空文化の継承を大切にしています。

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