國安正昭

國安正昭（くにやす まさあき）氏は、1938年1月27日生まれの日本の外交官であり、著作家としても知られています。

経歴

山口県で生まれ、山口県立安下庄高等学校を卒業後、東京大学に進学しました。1961年9月に外務公務員採用I種試験に合格し、1962年に東京大学を卒業、同年4月に外務省に入省しました。

外務省では、国際連合代表部、中南米第一課長、中南米第二課長、国際連合局科学課長、経済協力局経済協力第一課長、経済局調査官などを歴任。その後、在ソビエト連邦大使館参事官、在フィリピン大使館公使兼マニラ総領事、大臣官房外務参事官、同審議官、東京都外務長といった要職を歴任しました。

1992年から1994年まで駐スリランカ特命全権大使、1995年から1998年まで駐ポルトガル特命全権大使、1998年から2001年まで駐ベネズエラ特命全権大使を務め、2001年8月に外務省を退官しました。

著述活動

1985年8月には、山口俊一の筆名で『ソ連とのつきあい方 : つきあわざるを得ない国』を出版しました。また、マニラ在勤中に起こった1986年2月のエドゥサ革命については、山口純の筆名で『裸足の革命』を著し、後に『フィリピン市民革命の真相 ピープル・パワーの勝利』として改訂刊行しました。これらの著作は、外交官としての経験と知識に基づいた分析が特徴です。

その他の活動

2009年8月には、第45回衆議院議員総選挙に自由民主党から立候補しましたが、比例東京ブロックで落選しました。

退官後は、株式会社富士通顧問、株式会社ウッドマン顧問、株式会社グローブマネージメント顧問、株式会社西洋館センター顧問、富岡八幡宮特別顧問、特定非営利活動法人日本高齢・退職者福祉推進協会理事、公益財団法人放射線影響研究所評議員、財団法人防長教育会評議員長代行、財団法人防長倶楽部理事、社団法人海外環境協力センター理事、医療NPOイーマ会長、社団法人日本躾の会理事、株式会社ピーエムシー顧問など、多岐にわたる分野で活躍しています。

國安氏は、外交官としての豊富な経験と、著述活動を通じて得た知見を活かし、現在も様々な分野で社会に貢献し続けています。

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