圓山駅

圓山駅の概要

圓山駅（まるやまえき）は、台北市の中山区と大同区に位置する台北捷運淡水線の駅で、駅番号はR14です。この駅は玉門街の西側に位置しており、庫倫街口と酒泉街口の間に設置されています。地名として「圓山」は広く知られていますが、地元では「圓山仔」と呼ばれ、台湾語ではイースアアー（Îⁿ-soaⁿ-à）と発音されます。また、公式な日本語案内では「圓山駅」と表記されています。

歴史的背景

圓山駅はその歴史が長く、1901年8月25日に台湾鉄道の淡水線開通に伴い開業されました。その後、大同鉄工廠へ向かう専用線が分岐されていましたが、1988年7月15日に台鉄淡水線が営業を終了し、翌日から正式に廃止されました。開業当初の駅長宿舎は1900年に建てられ、廃止後も継続して残されており、現在は台北市の文化資産として保存されています。

捷運開業とその後

1997年3月28日には、台北捷運の淡水線が淡水から中山まで正式に開業し、この駅も旅客の利用が始まりました。2001年の9月17日、台風による水害の影響で全線が運行停止となったこともありましたが、9月21日に運行が再開されました。

駅の構造と利用状況

圓山駅は高架駅で、島式ホームが1面2線の構成となっています。各出口は両側に1つずつあり、出入口1が南端に、出入口2が北端にあります。

• - 出入口1：酒泉街（酒泉街の北側）
• - 出入口2：庫倫街（庫倫街の南側）

駅周辺には公営バスの「捷運圓山站」バス停が設置されており、大直、内湖、大龍峒行きのバスが発着しています。また、圓山転運站からは長距離バスも利用可能です。出口1の側には台北円山大飯店への無料送迎バスも運行されています。

駅周辺のアトラクション

圓山駅周辺には多くの観光スポットや文化施設があります。以下はその一部です：

• - 台北市立美術館
• - 中山美術公園
• - 台北故事館（以前の円山別荘）
• - 台北孔子廟
• - 円山公園

また、周囲には教育機関も多く、大同大学や明倫高級中学、明倫小学校などが近隣に位置しており、地域コミュニティの一部として機能しています。

交通の要所

圓山駅は、台北市内の主要な交通の結節点とも言えます。隣駅には剣潭駅（R15）があり、さらに民権西路駅（R13）との接続もあります。台鉄時代の圓山駅があった位置からも近く、過去の歴史に思いを馳せることができる場所でもあります。

このように、圓山駅は単なる交通の便だけでなく、歴史と文化が交差する重要な地点であり、多くの人々に利用されています。

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