土井雅弘

土井 雅弘（どい まさひろ）

土井雅弘は、1972年6月16日に山口県光市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手です。プロ入り前は地元の山口県立下松工業高等学校を卒業後、新日鐵光野球部に在籍し、1995年には新日鐵八幡に所属が変わりました。この年、都市対抗野球で先発し、勝利を収め、同じ年のドラフトで福岡ダイエーホークスに3位指名で入団しました。

ダイエー時代

ダイエーに入団した土井は、左腕投手の佐久本昌広と共に期待されましたが、制球難や怪我の影響で一軍に定着することはできませんでした。特に2000年には、主力投手の工藤公康が移籍し、チームの左腕不足が深刻化しましたが、その状況を逆手にとって、夏場には一軍に昇格を果たします。7月31日のオリックス戦では、無四球での完封試合を達成し、これはその年のパシフィックリーグで他に達成者がなかった偉業です。

特にこの年、土井は西武ライオンズ戦での強さを発揮しました。彼の投げるストレートは故障によって140km/hにまで落ち込むものの、身長を活かした投球フォームと王監督が「パラシュートボール」と名づけたスローカーブを武器に、自己最高の12試合に先発しました。結果として、3勝4敗の成績を残し、リーグ優勝に貢献しましたが、そのシーズンの後半に故障でチームを離れることになり、日本シリーズには出場できませんでした。

しかし、2001年も故障がついて回り、リリーフ登板1試合のみという結果に終わり、2002年も同様にわずか1試合の登板で終わることとなり、同年オフにはチームから解雇されてしまいました。

オリックス時代

2003年にはオリックスにテスト入団します。この時期、オリックスも左腕投手が不足していたため、中継ぎ投手として自己最高の27試合に登板。しかし、防御率が悪化し、結局2勝という結果で、年末には戦力外通告を受け退団となります。

引退後

土井雅弘は引退後、野球界からは離れず、2021年には日鉄ステンレス山口シーガルズの投手コーチに就任。かつて自らが在籍していたチームの若手選手育成に尽力しています。彼の経験を活かした指導が期待されています。

成績

土井の主な成績には、1997年10月5日の西武ライオンズ戦での初登板や、同年10月12日に勝利を挙げたこと、2000年7月31日には無四球の完封を達成したことが挙げられます。背番号は、ダイエー時代は24、オリックスでは36番を着用しました。

残念ながら、彼のキャリアは怪我に悩まされましたが、それでも彼のプレーはファンにとって記憶に残るものでした。

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