土佐市バイパス

土佐市バイパスについて

土佐市バイパス（とさしバイパス）は、高知県の高知市から仁淀川を越えて土佐市までを結ぶ、延長4.3kmの国道56号バイパスです。この道路は、慢性的な交通渋滞の解消、交通事故の減少、そして四国横断自動車道（高知自動車道）土佐ICへのアクセス強化を目的として設計されました。

概要

• - 起点: 高知県高知市春野町弘岡上（旧・吾川郡春野町）
• - 終点: 高知県土佐市蓮池
• - 延長: 4.3km
• - 規格: 第4種1級
• - 設計速度: 60km/h
• - 道路幅員: 32.0m
• - 車線幅員: 3.5m
• - 車線数: 4車線

このバイパスは、交通の円滑化に貢献し、特に高知市と土佐市を結ぶ重要な役割を果たしています。その設計には、4車線による広い交通容量が考慮されています。実際、この道路が提供する大きな交通容量は、地域住民や訪問者にとって利便性を高めています。

整備の背景

土佐市バイパスの整備は、地元の交通事情に対する深い理解からスタートしました。高知市と土佐市を結ぶ区間は長年にわたり交通渋滞が恒常化しており、その影響で慢性的な渋滞や事故のリスクが高まっていました。このような状況を改善するために、地域の交流を促進し、交通の安全性を向上させる必要性が強調され、バイパスの計画に至りました。

整備の進行にあたっては、高知市春野町弘岡上から土佐市高岡町芝までの区間と、土佐市高岡町芝から同市蓮池までの二つの工区に分けて進行しました。2000年3月には、最初の区間が暫定的に2車線で供用を開始、その後、段階的に開通を進め、2014年11月までに全区間が4車線で供用開始に至りました。

沿革

• - 1987年（昭和63年）: 都市計画決定
• - 1989年（平成元年）: 2工区（L=2.4km）事業着手
• - 1994年（平成6年）: 2工区用地買収着手
• - 1997年（平成9年）: 2工区工事着手
• - 2000年（平成11年）3月: 野田交差点-土佐市高岡町芝間（L=1.1km）で暫定2車線供用開始
• - 2000年（平成11年）11月: 土佐市高岡町芝-土佐市蓮池間（L=0.3km）で暫定2車線供用開始
• - 2002年（平成13年）: 土佐IC接続のためのインターアクセス路供用
• - 2004年（平成15年）2月: 対象区域を含む土佐市高岡町甲-土佐市蓮池間（L=2.4km）が4車線供用開始
• - 2009年（平成21年）2月: 土佐市高岡町芝の区間が4車線供用開始
• - 2014年（平成26年）11月: 最終的に新仁淀川大橋を含む範囲が4車線化され、整備完了

このように、土佐市バイパスは長年の努力と計画の結果、最終的に高知市と土佐市間での快適な交通環境を実現しました。今後も、このバイパスは地域の交通網を支え、発展に寄与していくことが期待されています。

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