土屋礼一

土屋礼一について

土屋礼一（つちや れいいち、1946年2月28日生まれ）は、日本を代表する日本画家であり、本名は土屋禮一（つちや れいいち）です。彼は日本芸術院の会員として活動し、日展の副理事長も務めています。また、金沢美術工芸大学の名誉教授および客員教授としても知られています。

来歴

土屋は岐阜県養老郡養老町で生まれ、岐阜県立大垣南高等学校を経て、武蔵野美術大学を卒業しました。大学卒業後、著名な日本画家である加藤東一に師事し、本格的な画業を開始しました。彼は日展理事、武蔵野美術大学の客員教授、さらには金沢美術工芸大学の教授として長年、後進の指導にも貢献しました。

その代表作『赤い沼』は、文化庁によって買い取られ、彼の名声を確立する重要な作品となりました。1998年には、師匠である加藤東一が描くことを予定していた瑞龍寺（岐阜市）の本堂の障壁画を手がけることになり、この作品を制作する際には本名の土屋禮一として発表することとなりました。

受賞歴

彼の才能は多くの賞によっても認められており、2007年には『軍鶏』で日本芸術院賞を受賞しました。2009年には日本芸術院の会員に就任し、2011年には隅田川花火大会の花火コンクールで審査委員長を務めるなど、文化的な活動においても幅広い影響力を持っています。

さらに、2019年には宮内庁の委嘱により、大嘗祭後の大響の儀に飾る主基地方（京都府）風俗歌屏風（六曲一双）の作成を担当しました。この作品では、和歌の部分を永田和宏が担当し、土屋の美術は公的な場でも評価されています。

著書

土屋禮一は自身の作品やその考えを綴った著作もいくつか持っており、以下のような書籍があります。

• - 土屋禮一『土屋禮一画集』求龍堂、2013年。
• - 土屋礼一『土屋礼一 ふるさとへの道（新現代日本画家素描集）』日本放送出版協会、1993年。
• - 土屋礼一『龍の本』ビジョン企画出版社、2002年。
• - 土屋礼一（監修）、平光明彦『土屋輝雄作品集』求龍堂、2006年。

これらの書籍を通じて、彼の技術や感性をより深く理解することができます。

家族

土屋礼一は、彼自身も日本画家として知られる土屋輝雄（1909年 - 1962年）の息子です。父の影響を受け、彼は芸術の道を進みました。また、息子にあたる土屋礼央は、RAG FAIRおよびズボンドズボンに所属するミュージシャンとして活躍しています。

関連項目

土屋礼一は岐阜県出身の著名な人物の一人であり、その多彩な才能と献身的な活動は多くの人々に影響を与え続けています。彼の作品や存在は、今後も日本の芸術界において重要な位置を占めるでしょう。

もう一度検索