土方雄次

土方雄次（ひじかた かつつぐ）は、江戸時代前期に活躍した大名であり、陸奥国（現在の福島県の一部）に存在した窪田藩の2代藩主です。官位は従五位下・河内守。初代藩主・土方雄重の長男として生まれました。

生涯

元和7年（1621年）に、2代将軍・徳川秀忠に御目見えを済ませ、寛永5年（1628年）に父である雄重の死去に伴い家督を相続し、窪田藩主となりました。藩主として、領内の開発と安定に尽力し、特に新田開発に力を注ぎました。また、農業用水の整備にも貢献し、酒井用水や五箇村灌漑用水といった用水路の造営を行いました。これらの事業は、領内の農業生産性の向上に大きく貢献しました。

その他、寺社の造営や修築も積極的に行い、領民の精神的な支えとなる場所を整備しました。延宝7年（1679年）11月27日、病気を理由に次男である雄隆に家督を譲り、隠居しました。そして、翌年の1月28日に70歳で亡くなりました。

系譜

父：土方雄重（1592-1629）
母：内藤政長の娘
正室：内藤忠興の娘
次男：土方雄隆（1642-1691） - 3代藩主
生母不明の子女
長男：土方雄信
三男：土方雄賀（かつよし） - 次男に内藤政貞
四男：林貞辰
六男：鵜飼兼治
女子：六郷政信継室 - のち水野忠次室
* 女子：伊藤某室

雄次の築いた基盤は、後の窪田藩の発展に大きく貢献しました。領民からの信頼も厚く、名君として語り継がれています。

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