土曜の夜はパラダイス

EPOの4枚目のシングル「土曜の夜はパラダイス」は、1982年10月20日にRCA/RVCから発売されました。この楽曲は、フジテレビ系の人気番組『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマとして、1982年10月から使用され、幅広い層に親しまれました。

楽曲制作の背景には、番組制作サイドからの「土曜日の開放的な気分を歌にしてほしい」という要望がありました。EPOは、この要望に応えるため、子供の頃に観た古いアメリカ映画や、ニューヨークの交差点をイメージして作曲したと語っています。当初、EPOは「PAY DAY」という曲を提出していましたが、プロデューサーの宮田茂樹から「もっと明るい曲が良い」という意見が出たため、この「土曜の夜はパラダイス」が採用されることになりました。

この曲は、EPOの代表曲の一つとして知られていますが、後年、EPO自身がライブでセルフカバーバージョンを披露しています。このバージョンは、Choro Clubの笹子重治をアレンジに迎え、演奏を大幅に変更したもので、アルバム『air』に収録されています。

また、この曲は、渡辺美里がデビューのきっかけとなったオーディション「ミス・セブンティーンコンテスト」(1984年) で課題曲として選ばれたことでも知られています。渡辺美里は、この曲を「自分の声に合っていて、のびやかに、自由に自分らしさを出せる曲」として選曲し、同コンテストで最優秀歌唱賞を受賞しました。

シングルのB面には、3rdアルバム『う・わ・さ・に・な・り・た・い』のタイトル曲がリカット収録されています。この曲は、注目されたいという女性の心情を歌ったもので、表題曲とは対照的な、少し切ない雰囲気を持っています。

「土曜の夜はパラダイス」のレコーディングには、清水信之（Rhythm Arrangement, Rhodes Piano, Guitar, Synthesizer）、乾裕樹（Strings Arrangement, Acoustic Piano）、村上秀一（Drums）、富倉安生（Bass）、村松邦男（Guitar）、ペッカー橋田（Percussions）など、豪華なミュージシャンが参加しています。また、バックボーカルとしてEPO自身とプロデューサーの宮田茂樹も参加しています。

一方、「うわさになりたい」のレコーディングには、松武秀樹（Computer Programmer）、富倉安生（Bass）、中村哲（Sax）、浜口茂外也（Percussions）が参加し、バックボーカルはEPOが担当しています。

このシングルは、1980年代の日本のポップシーンを代表する作品の一つであり、EPOの音楽キャリアの中でも重要な位置を占める作品です。

以下、楽曲の参加ミュージシャンと収録曲の詳細です。

参加ミュージシャン

土曜の夜はパラダイス
Rhythm Arrangement, Rhodes Piano, Guitar, Synthesizer: 清水信之
Strings Arrangement, Acoustic Piano: 乾裕樹
Drums: 村上秀一
Bass: 富倉安生
Guitar: 村松邦男
Percussions: ペッカー橋田
Back Vocals: EPO・宮田茂樹
うわさになりたい
Computer Programmer: 松武秀樹
Bass: 富倉安生
Sax: 中村哲
Percussions: 浜口茂外也
Back Vocals: EPO

収録曲
1. 土曜の夜はパラダイス
2. うわさになりたい



参考資料

『月刊ミュージック・ステディ』第4巻第3号、ステディ出版、1984年3月15日、94頁、雑誌08469-03。
『月刊ミュージック・ステディ』第4巻第3号、ステディ出版、1984年3月15日、93頁、雑誌08469-03。
渡辺美里『ココロ銀河〜革命の星座〜』朝日新聞出版、2020年4月。ISBN 978-4-02-251679-4。



関連情報
1982年の音楽

外部リンク
eponica.net – EPOオフィシャルサイト
土曜の夜はパラダイス - 歌ネット

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