富倉安生

富倉安生（とみくら やすお）

日本の音楽シーンを支える、卓越した技術を持つベーシスト、ギタリスト、富倉安生。1951年東京都に生まれ、そのキャリアは半世紀以上に及びます。スタジオミュージシャンとして数千曲のレコーディングに参加し、ジャンルを超えた幅広い音楽性で、数多くのアーティストを支え続けています。

プロとしての歩み

1968年にプロデビューを果たした後、1969年にはグループ・サウンズ・バンド、ザ・リリーズにサイドギターとして参加。1971年には、孤高のシンガーソングライター浅川マキのバックバンドに加わります。1973年には、チト河内率いるロックバンド、トランザムに加入し、その才能を開花させました。1975年頃からは、スタジオミュージシャンとしての活動を本格化させます。

輝かしい共演歴

アリス、EPO、大貫妙子、甲斐よしひろ、沢田研二、高橋真梨子、マリーン、中島みゆき、濱田金吾、山本達彦など、日本の音楽史を彩る数多くのアーティストのレコーディングやツアーに参加。その卓越した演奏技術と音楽性は、国内外のアーティストから高く評価されています。アリア・ムスタファ、ジェイ・グレイドン、パッショナータ、ビル・ネルソン、ダーリア・ナスティオン、フランク・ギャンバレ、レニー・ホワイトといった海外の著名アーティストのコンサートやレコーディングにも参加し、国際的な舞台でも活躍しています。

ゴダイゴとの関わり

1980年3月にスティーヴ・フォックスが脱退した後、ゴダイゴに準メンバーとして参加。吉澤洋治が加入するまでの間、コンサートやテレビ出演でサポートメンバーとしてベースを担当し、NHKホールライブやポートアイランド北公園でのライブに出演しました。吉澤加入後も、ロサンゼルスでのライブでベースを演奏。松竹映画『遥かなる走路』のサウンドトラックにも参加しています。

バンド活動

1980年には、和田アキラ、深町純、山木秀夫らとKEEPを結成。1981年5月にファーストアルバム『DG-581』、1982年4月にはセカンドアルバム『ROCK'N ROCKED ROCK』をリリース。1995年には、六本木ピットインでのライブ音源を収録したアルバム『KEEP ALIVE』を発表しました。1997年には鈴木茂 & P.M.Vに参加し、同名のアルバムをリリース。2002年には、自身がリーダーとなり、ジャズロックユニットMAGRITTE VOICEを結成し、アルバムを発表。富倉安生BANDとしても活動しています。

地下室の会＝BASSMENT PARTY

ベーシストのための会、「地下室の会＝BASSMENT PARTY」の中心人物、会長を務めています。当初は単なる飲み会でしたが、回を重ねるごとに人数が増え、定期的なライブ開催へと発展。「BASSMENT」は、地下室(BASEMENT)とBASSを組み合わせた造語です。

参加バンド、グループ

エル・プロジェクト
大村憲司BAND
金子飛鳥ユニット
カルチャー・ミックス
KEEP
マッシュ
鈴木茂 & P.M.V
チト河内グループ
富樫春生＆チョコレート
トランザム
パラダイム・シフト
マグリット・ヴォイス
ミッキー吉野グループ
和田アキラグループ


富倉安生の音楽への情熱と才能は、これからも多くの人々に感動を与え続けるでしょう。

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