在スペイン日本国大使館

在スペイン日本国大使館について



在スペイン日本国大使館は、スペインの首都マドリードにある日本の在外公館です。大使館は、日本とスペインの外交関係を維持し、両国間の交流を促進する重要な役割を担っています。

歴史



1868年11月12日、日本とスペインの間で日西修好通商航海条約が締結され、国交が樹立されました。当初、在スペイン公使館はパリの在日本公使館が兼轄していましたが、1900年にマドリードに常駐の公使館が開設されました。

初代特命全権公使には赤羽四郎が任命され、日露戦争中にはバルチック艦隊の動向を報告するなど、重要な役割を果たしました。1936年にはスペイン内戦の影響で一時的に閉鎖され、フランス領バスク地方に移転しましたが、1939年にマドリードに戻り再開されました。

第二次世界大戦中には、諜報活動を行う「東機関」が設置され、対米情報収集を行っていました。しかし、戦局の悪化と連合国の内政干渉により、1944年に活動を停止しました。1945年にはスペインが日本との国交を断絶しましたが、1952年のサンフランシスコ平和条約発効とともに国交が再開され、在スペイン日本国大使館が開設されました。

初代特命全権大使には渋沢信一が任命され、1953年には皇太子明仁親王（当時）が大使主催のレセプションに出席しました。1975年にはフランシスコ・フランコ総統の逝去とフアン・カルロス1世の即位に伴い、日本政府は新政権を承認し、国交を継続しました。

所在地と管轄地域



大使館はマドリードに位置しており、カタルーニャ州、バレアレス州、バレンシア州を除くスペイン全土を管轄しています。

関連施設



大使館には、付属の日本人学校であるマドリッド日本人学校があります。また、バルセロナには総領事館、ラスパルマスには領事事務所があります。

関連情報




外部リンク




在スペイン日本国大使館は、両国間の友好関係を促進し、文化交流や経済協力など、様々な分野で重要な役割を果たしています。

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