在ホーチミン日本国総領事館

在ホーチミン日本国総領事館について

在ホーチミン日本国総領事館は、ベトナム最大の都市であるホーチミン市に設置されている日本の総領事館です。この総領事館は、日本とベトナムの関係を円滑にする上で重要な役割を果たしています。

歴史

在ホーチミン日本国総領事館は1992年に開設されましたが、その歴史は第二次世界大戦以前にまで遡ります。

1941年以前:
遅くとも1941年6月までには、在サイゴン日本帝国総領事館と在ハノイ日本帝国総領事館が設置されていました。
第二次世界大戦中:
1940年9月、日本は大日本帝国がヴィシー政権フランスからの合意を得て、フランス領インドシナ北部に進駐しました。
1941年7月には、同様にフランスの合意を得て、仏印南部にも進駐。
1944年8月25日、ヴィシー政権を後ろ盾としていたナチス・ドイツが連合軍の攻勢に耐えられずパリを放棄。
1944年9月9日、シャルル・ド・ゴールを首班とするフランス共和国臨時政府が成立しました。
1945年3月9日、日本はフランスとの協力関係を破棄し、明号作戦を発動。5月15日までにベトナムを含むインドシナ半島全域からフランス勢力を一掃しました。
1945年8月15日、第二次世界大戦で日本が敗戦し、大日本帝国は崩壊。インドシナ半島では、敗戦まで日本軍が残存しました。
1946年4月頃から在インドシナ日本人の引き揚げが本格的に開始され、約1ヶ月程度で約97％の日本人が帰国。この時までに、日本の在ベトナム在外公館も閉鎖されました。
戦後からベトナム戦争終結まで:
1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約の発効により日本が独立。ベトナム国（南ベトナム）も同条約締結国でしたが、ベトナム民主共和国（北ベトナム）は締結国ではありませんでした。
1955年7月1日、南ベトナムの首都サイゴンに在南ベトナム日本国大使館が設置されました。
1955年10月26日、南ベトナムではベトナム国に代わってベトナム共和国（南ベトナム）が成立しましたが、日本との国交は継続され、大使館も存続しました。
1973年9月21日、日本は共産主義国のベトナム民主共和国（北ベトナム）を国家として正式に承認し、両国の外交関係が開設されました。
1974年5月27日、ハノイに在北ベトナム日本国大使館を設置することが決定されました。
1975年4月30日、南ベトナム解放民族戦線（ベトコン）が南ベトナムの首都サイゴンを陥落させ、共産主義勢力によるベトナム統一が事実上確定。
1975年5月1日、サイゴンはホー・チ・ミンの名にちなんでホーチミン市に改称されました。
1975年6月27日、最後の在南ベトナム日本国大使がサイゴンを発ち帰国しましたが、日本大使館は存続しました。
1975年10月11日、ハノイの在北ベトナム日本国大使館が開設されました。
1976年7月、北ベトナムが南ベトナムを吸収する形でベトナムが統一され、国名がベトナム社会主義共和国に改称されました。
1976年11月6日、法改正によりサイゴンの在南ベトナム日本国大使館が正式に廃止されました。
現代:
1992年3月31日、在ホーチミン日本国総領事館が開設されました。

管轄地域

在ホーチミン日本国総領事館は、ホーチミン市を管轄しています。

関連事項

ホーチミン日本人学校: 総領事館付属の日本人学校です。
在ベトナム日本国大使館、在ダナン日本国総領事館: ベトナム国内にある他の日本在外公館です。
日越関係: 日本とベトナムの二国間関係。

外部リンク

在ホーチミン日本国総領事館
在ホーチミン日本国総領事館 (ベトナム語)
在ホーチミン日本国総領事館 Facebook



この総領事館は、両国間の交流や協力関係を促進する上で、非常に重要な役割を担っています。

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