在ミャンマー日本国大使館

在ミャンマー日本国大使館

在ミャンマー日本国大使館は、ミャンマーの最大都市であるヤンゴンに位置しています。大使館は、2018年3月5日以来、丸山市郎氏が特命全権大使として勤務しており、この地域における日本の外交の重要な拠点となっています。

沿革

在ミャンマー日本国大使館の歴史は、1942年に遡ります。アウンサンが率いるビルマ独立義勇軍が日本軍と共にラングーンを占領し、翌年に日本はビルマの独立を承認しました。この過程で、在ビルマ日本帝国大使館が設置され、1943年には日本とビルマの間で日緬同盟条約が結ばれました。その後、1945年に日本が第二次世界大戦に敗戦すると、ラングーンの大使館は閉鎖され、その後、イギリスによる再支配が始まりました。

1948年1月4日、ビルマがイギリスから独立し、1952年には日本国の独立に向けて大使館の設置が定められました。さらに1954年には日緬平和条約が締結され、日本とビルマの国交が再開されました。1989年には国名がミャンマーに改称されたことに伴い、大使館もその名称を変更しました。2006年には、ミャンマーの首都がヤンゴンからネピドーに移転しましたが、日本国大使館はヤンゴンに留まっています。

2021年ミャンマークーデターへの対応

2021年2月1日、ミャンマーではクーデターが発生し、国軍が政権を掌握しました。この事件により、国民民主連盟の幹部が逮捕され、ミャンマー市民は市内で連日抗議デモを行いました。ヤンゴンの日本国大使館前でも声が上がり、丸山大使はデモ隊との対話を行い、日本側の要望と共にアウンサンスーチーやウィンミンを含む政治家の解放を求めました。

クーデターから1ヶ月以上経った後も混乱が続く中、日本の外務省は、国内外で在ミャンマー日本人に帰国を考えるよう指示しました。しかし、ミャンマーに対する危険情報は「不要不急の渡航自粛」とされ、まだ具体的な帰国便を設けるには至りませんでした。

このように在ミャンマー日本国大使館は、歴史的背景から現代の政治状況に至るまで、さまざまな役割を果たしています。日本とミャンマーの関係は深く、国際的な課題に対しての日本の対応や支援が期待されています。今後も大使館は、国際関係の調整や、在住日本人・ビジネス人の支援を通じて、両国の架け橋としての役割を果たすことが求められています。

もう一度検索