地獄谷 (登別市)

北海道登別市「地獄谷」とは

地獄谷は、北海道登別市にある爆裂火口群で、観光名所として知られています。活火山である「俱多楽（くったら）」の西麓に位置し、大湯沼や日和山とともに、後カルデラ火山である「登別火山」を構成しています。

地獄谷の概要

地獄谷は直径約450m、面積は約11haに及びます。ここでは高温の噴気や熱水活動が活発で、登別温泉の源泉となっています。その景観はまさに地獄を思わせることから、この名が付けられました。地獄谷は支笏洞爺国立公園の「特別保護地区」に指定されており、自然保護の観点からも重要な場所です。

観光客向けに遊歩道が整備されており、地獄谷を巡ることができます（ただし、冬季は通行止め）。夜間には「鬼火の路」としてライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。また、自然公園財団による「登別温泉パークサービスセンター」があり、地獄谷や周辺地域の自然に関する情報を得ることができます。5月から10月までは「登別市観光ボランティアガイド会」が観光客向けに周辺を案内する活動を行っています。

地獄谷の歴史

地獄谷の形成は、約15,000年前に始まった「俱多楽」西麓の火山活動に遡ります。この火山活動により、まず日和山に溶岩ドームが形成されました。その後、約8,000年前から水蒸気噴火を繰り返したことにより、大湯沼や地獄谷が形成されました。最新の噴火は日和山—大湯沼—裏地獄火口列で発生しており、約200年前の活動と推定されています。2015年10月1日からは、噴火警戒レベルの運用が開始されました。

地獄谷の選定

地獄谷は、その景観や温泉の価値から、さまざまな形で選定されています。

かおり風景100選「登別地獄谷の湯けむり」（2001年）
北海道遺産「登別温泉地獄谷」（2004年）
日本紅葉の名所100選「地獄谷」（2010年）
日本美しの森 お薦め国有林「登別温泉風景林」（2017年）

地獄谷が舞台（ロケ地）となった作品

地獄谷の風景は、多くの映像作品のロケ地としても利用されています。

地獄谷へのアクセス

バス: 道南バス「第一滝本前」バス停から徒歩約5分
車: 道央自動車道登別東ICから約6km
* 鉄道: 北海道旅客鉄道（JR北海道）登別駅から約8km

駐車場は有料で利用可能です。

まとめ

地獄谷は、その特異な景観と豊富な温泉資源から、登別を代表する観光スポットとなっています。昼間は地獄のような風景を楽しみ、夜はライトアップされた幻想的な雰囲気を味わうことができます。登別を訪れた際には、ぜひ地獄谷を訪れてみてください。

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