地球の歩き方 (ザ・コレクターズのアルバム)

ザ・コレクターズの18枚目のオリジナルアルバム『地球の歩き方』は、前作から約1年4ヶ月ぶりとなる作品です。タイトルは旅行ガイドブックからインスパイアされており、バンド結成25周年の節目にリリースされました。

アルバムは初回盤と通常盤の2種類で展開され、ジャケットデザインが若干異なります。初回盤には、CDに加え『Five plus Twenty』と題された60分を超えるDVDが付属しており、バンドの軌跡を辿る貴重な映像が収録されています。

アルバム収録曲は、加藤ひさしが全曲の作詞・作曲を手掛けています。

収録曲について

1. 地球の歩き方
アルバムの表題曲であり、歌詞は東日本大震災を境に、前半と後半で異なるテーマが歌われています。

2. GROOVE GLOBE
アルバムで最初に制作された楽曲。加藤は、この曲で「オール・アメリカン・リジェクツ」や「マイ・ケミカル・ロマンス」のようなビート感を取り入れたかったと語っており、バンドの新たな音楽性を追求する姿勢が表れています。

3. 英雄と怪物
震災や原発事故をテーマにした楽曲。社会的なメッセージを込めた歌詞が特徴的です。

4. サマー☆ビーチ☆パラソル
夏をテーマにした楽曲で、震災前に歌詞が完成していました。加藤は、震災後であればこの曲は書けなかったかもしれないと語っています。

5. マナーモード
ギターリフが印象的な楽曲で、こちらも震災前に歌詞が完成していました。

6. キミノカケラ
ベタなラブソングを書きたいという思いから生まれた楽曲。ヒックスヴィルの真城めぐみがバッキングボーカルで参加しています。

7. マネー
メンバーの古市コータローがメインボーカルを務めるポップチューンです。

8. ハッピーカメラ
当初は別のタイトルだった楽曲。台湾ライブ後に、ライブに来ていた旺福のメンバー、小民の言葉がヒントとなり歌詞が完成したというエピソードがあります。

9. フリー ハンド
歌詞にストーリー性を持たせた楽曲です。

10. ドミノ トップリング
短調の楽曲で、70年代フォークソングのような寂しさを感じさせないように意識して制作されたとのことです。

11. 遥かなるスタートライン
次の曲『春鳥の羽ばたく空』と共に、アルバムの終盤をバラードで締めくくる一曲です。

12. 春鳥の羽ばたく空
当初の仮タイトルは「スモール・タウン」でした。

初回盤DVD収録内容

初回盤には、以下の内容が収録されたDVDが付属しています。

地球の歩き方 (ミュージックビデオ)
Interview #1
たよれる男 (ミュージックビデオ)
Interview #2
青春ミラー(キミを想う長い午後) (ミュージックビデオ)
明るい未来を (ミュージックビデオ)
Interview #3
サマー☆ビーチ☆パラソル(DIGEST) -24th Apr.2011 Shibuya Club QUATTRO（ライブ映像）
Interview #4
GROOVE GLOBE(DIGEST) -22nd May 2011 Shibuya Club QUATTRO（ライブ映像）
* Interview #5


このアルバムは、ザ・コレクターズの音楽的な幅広さと、バンドとしての成熟を印象づける作品と言えるでしょう。

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