地球カレンダー

地球カレンダーとは

地球カレンダーは、約46億年という途方もない地球の歴史を、1年という時間軸に置き換えたものです。地球の誕生を1月1日の午前0時、そして現代を12月31日の午後12時と仮定し、地球史上の様々な出来事をカレンダー上の日付に当てはめます。このカレンダーは、地球史カレンダー、進化カレンダー、地球進化史カレンダーとも呼ばれています。

例えば、人類の誕生は12月31日の午後11時37分、つまり年越しのわずか23分前に相当します。地球カレンダーでは、1億年が約8日として換算され、1日あたり約1300万年が経過します。そのため、冥王代や太古代、原生代といった初期の時代は、カレンダー上ではほとんど変化が見られませんが、顕生代に入ると、地球の姿は目まぐるしく変化します。

また、地球カレンダーと同様の考え方で、宇宙の誕生を1月1日として、約138億年の宇宙の歴史を1年に換算した「宇宙カレンダー」も存在します。宇宙カレンダーでは、地球を含む太陽系の誕生は9月頃に位置づけられます。

注意点

カレンダー上の日付はあくまで目安であり、参照する文献によって年代や日付に若干のずれが生じることがあります。また、今後の研究の進展によって日付が変更される可能性もあります。各出来事の詳細については、それぞれの記事や出典をご確認ください。

地球カレンダーの時代区分

1月1日 - 11月17日: 冥王代、太古代、原生代
11月18日 - 12月30日: 顕生代
12月31日 23時59分47秒: 西暦の始まり

地球カレンダーの利用

地球カレンダーは、教育現場で地学や地理歴史の教材として活用されています。川口広美氏は、生徒の興味を引き出すための授業方法の一つとして地球カレンダーを推奨しています。また、高等学校の生物の教科書などでも、生物の進化の単元で地球カレンダーが図示されています。

地球カレンダーを扱った作品

「一秒が一年をこわす」（2002年、伊藤和明）: 環境問題をテーマにした作品で、環境破壊の進行を地球史のスケールで表現しています。
『地球大進化〜46億年・人類への旅』（2004年、NHK総合）: NHKのドキュメンタリー番組。
『人間なしで始まった地球カレンダー』（2004年、ごま書房、ISBN 978-4341130879）
『海はどうしてできたのか』（2013年、講談社、ISBN 978-4062578042）
『僕は46億歳。』（2013年、学研プラス、ISBN 978-4-05-203892-1）

関連項目

年表一覧
紀元前11千年紀以前

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