地球最後の日 (映画)

映画『地球最後の日』

あらすじ

南アフリカの天文台で、二つの放浪惑星ベラスとザイラが地球に衝突する進路を取っていることが発見されました。天文学者のブロンソン博士は、この危機をニューヨークのコスモス観測所のヘンドロン博士に伝えようと、民間パイロットのデヴィッド・ランドールに感光版を託します。

ヘンドロン博士は、ベラスが地球を破壊し、ザイラが地球の軌道に取って代わるという衝撃的な予測を立てます。彼は国連に脱出ロケットの建設を訴えますが、一笑に付されてしまいます。しかし、億万長者のシドニー・スタントンはヘンドロンの計画を支持し、資金提供を申し出ます。

選ばれた男女数百人の若者たちがロケット建設に携わり、その中から数十人が搭乗できることになります。世界中で地震や洪水が頻発し、パニックが広がる中、ロケットは完成に近づきます。

乗組員の選考はくじ引きで行われましたが、選ばれた者とそうでない者、さらには強引に乗り込もうとする者も現れ、現場は混乱します。ヘンドロン博士は娘のジョイスやランドールらをロケットに乗せ、自身は暴徒から発射施設を守るために地上に残ります。また、スタントンも新世界にふさわしくないと判断し、乗り込みを阻止します。

ロケットはカタパルトで発射され、地球を脱出。そして、ベラスが地球に衝突し、地球は砕け散ります。ロケットは、新たな地球となるザイラに着陸し、人類の新たな歴史が始まります。

キャスト

デヴィッド・ランドール：リチャード・デア（広川太一郎）
ジョイス・ヘンドロン：バーバラ・ラッシュ（鈴木弘子）
トニー・ドレイク医師：ピーター・ハンセン（納谷六朗）
コール・ヘンドロン博士：ラリー・キーティング（島宇志夫）
シドニー・スタントン：ジョン・ホイト（杉田俊也）
ジョージ・フライ博士：スティーブン・チェイス（今西正男）
ハロルド・フェリス：フランク・キャディ（上田敏也）
エメリー・ブロンソン博士：ヘイデン・ローク（上田敏也）
ナレーター：ポール・フリーズ

スタッフ

監督：ルドルフ・マテ
原作：エドウィン・バーマー&フィリップ・ワイリー『地球最後の日』
脚本：シドニー・ボーエム
製作：ジョージ・パル
撮影：ジョン・F・サイツ、W・ハワード・グリネ
特殊効果：ゴードン・ジェニングス、ハリー・バーンドラー
音楽：サイス・スティーブンス
美術：ハル・ペレイラ、アルバート・ノザキ
テクニカラー・アドバイザー：チェスリー・ボンステル

備考

本作は、ジョージ・パル製作の宇宙映画四部作の一作です。続編の製作も計画されましたが、実現には至りませんでした。また、リメイク版の企画も存在します。

関連作品

ディープ・インパクト ([[映画)]]
ノアの箱舟
新天新地
妖星ゴラス

外部リンク

映画リメイクの報道（英語）
地球最後の日 - allcinema
地球最後の日 - KINENOTE
When Worlds Collide - オールムービー（英語）
* When Worlds Collide - IMDb（英語）

この映画は、地球滅亡の危機と、その中で希望を求めて行動する人々の姿を描いた、SF映画の古典として、今なお多くの人々に愛されています。

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