地鉄ビル前停留場

地鉄ビル前停留場

地鉄ビル前停留場は、富山県富山市桜橋通りに位置する、富山地方鉄道富山軌道線本線の停留場です。停留場番号はC13で、富山県道22号富山停車場線の併用軌道上にあります。この停留場付近では軌道が大きくカーブしているのが特徴です。

歴史

地鉄ビル前停留場は、1934年頃、桜橋と富山駅、総曲輪間の路線変更に伴い「桜町停留場」として開業しました。当時、停留場のある交差点（中央郵便局前交差点）の北東角には、桜町車庫があり、富山地方鉄道の車両基地として機能していました。しかし、1951年10月10日、この車庫は千歳町に移転され廃止となりました。

1964年には、東部線の線形改良により、交差点を西へ直進する線路が敷設され、地鉄ビル前停留場は分岐停留場となりました。東部線は東田地方と郵便局前を結んでいましたが、1972年に廃止され、地鉄ビル前停留場の分岐停留場としての役割は僅か8年で終わりました。

2009年には、富山都心線「セントラム」が開業し、地鉄ビル前停留場も環状系統（3系統）に含まれるようになりました。しかし、環状系統は反時計回り一方通行のため、セントラムが停車するのは内回りの中央郵便局西側のホームのみとなっています。

地鉄ビル前停留場はその後も改称を繰り返しました。1954年には「郵便局前停留場」に、1966年には現在の「地鉄ビル前停留場」に改称されています。また、1945年の富山大空襲では戦災により営業を休止していましたが、1946年に営業を再開しています。

停留場構造

地鉄ビル前停留場は、地上駅で相対式ホーム2面2線の構造を持ち、ホームは千鳥式配置となっています。

停留場周辺

停留場周辺には、地鉄ビルをはじめ、商業施設やオフィスビルなどが立ち並び、多くの乗降客で賑わっています。また、中央郵便局も近隣にあり、利便性の高い場所と言えるでしょう。

隣の停留場

まとめ

地鉄ビル前停留場は、富山地方鉄道の歴史と共に歩んできた停留場です。昭和初期の開業以来、路線変更や改称、そして東部線の廃止など、数々の変化を経験しながらも、現在も多くの利用客に親しまれています。周辺環境も整備され、富山市の中心地として重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

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