坂下町 (名古屋市)

坂下町（さかしたちょう）：名古屋市千種区にかつて存在した地名

坂下町は、昭和の時代に愛知県名古屋市千種区に存在した地名です。現在の千種区の一部に相当し、その歴史は比較的新しいと言えます。

坂下町の歴史

坂下町の歴史は、昭和10年（1935年）11月5日に始まります。当時の東区田代町と千種町の一部が統合され、東区坂下町として新たに成立しました。この時、名古屋市は区画整理を進めており、新しい町名が次々と誕生していました。

昭和12年（1937年）10月1日には、千種区が新設されました。これに伴い、坂下町は東区から千種区へと所属が変わりました。区の再編は、都市の発展とともに頻繁に行われていました。

戦後の昭和20年（1945年）9月20日には、田代町の一部が坂下町に編入されました。しかし、同時に坂下町の一部が西坂町に編入されるという変更も行われました。これにより、坂下町の範囲は若干変化しました。

昭和59年（1984年）5月5日には、坂下町の一部が春岡一丁目および春岡二丁目に編入されました。この時、角川地名辞典では、坂下町はこの時点で廃止されたと記述されています。都市開発や区画整理の影響で、町名が変更・統合されることは珍しくありませんでした。

現在の坂下町

坂下町という地名は、現在では公式には存在しません。しかし、道路の一部としてその名前が残っており、かつてこの場所に坂下町が存在したことを示しています。地図や古い資料を調べることで、その痕跡を辿ることができます。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5。
名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。

これらの文献は、坂下町の歴史や変遷についてより詳しく知るための貴重な情報源となります。

関連情報

坂下町に関する情報は、名古屋市の地名に関する資料や、千種区の歴史に関する書籍などにも掲載されている可能性があります。また、インターネット上の地図サービスや地域情報サイトなどを活用することで、より詳細な情報を収集することも可能です。

もう一度検索