坂井武

坂井武

坂井武（さかい たけし）は、1894年（明治27年）に長野県で生まれた大日本帝国陸軍の軍人です。1977年（昭和52年）に82歳で亡くなりました。最終階級は陸軍少将。

軍歴

陸軍士官学校第27期を卒業後、1939年（昭和14年）に陸軍歩兵大佐に進級。同年12月には独立歩兵第12大隊長に就任し、日中戦争に出征しました。百団大戦では、敵軍の激しい攻撃を受けながらも反撃に転じ、戦果を収めたとされています。

1940年（昭和15年）には歩兵第39連隊長に転任し、関東軍に所属。その後、1944年（昭和19年）には東京陸軍少年飛行兵学校長に就任しました。この時期は、次世代の軍人を育成する重要な役割を担っていました。

1945年（昭和20年）3月1日には陸軍少将に進級。同年6月1日には、編成されたばかりの独立混成第127旅団の旅団長に就任しました。終戦時は釜山に位置しており、その後の混乱期を迎えることになります。

戦後

1947年（昭和22年）11月28日、坂井武は公職追放の仮指定を受けました。これは、戦後の日本の民主化政策の一環として行われた措置です。

まとめ

坂井武は、大日本帝国陸軍の将校として、日中戦争から終戦まで激動の時代を生き抜きました。様々な部隊や学校で要職を歴任し、その軍歴は、当時の日本の軍事史を語る上で重要な要素となっています。

参考文献

福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。
* 藤井非三四 著『知られざる兵団 帝国陸軍独立混成旅団史』国書刊行会、2020年。ISBN 4336065977。

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