坂口真規

坂口真規（さかぐち まさき）について

坂口真規は、1990年9月29日に和歌山県那賀郡打田町（現在の紀の川市）で生まれた元プロ野球選手で、内野手として活躍しました。彼はその卓越した打撃力と身体能力から、若い頃から期待される選手の一人でした。

プロ入り前の経歴

坂口は中学校時代、打田タイガースに所属し、全国大会で準優勝の栄光を手にしました。智辯和歌山高校に進学すると、最初の頃は力任せの打撃スタイルでしたが、次第に下半身を意識した打ち方にシフトしていきました。これにより、彼の打撃才能が花開くことになります。

高校2年生の夏には4番打者・一塁手として第89回全国高等学校野球選手権大会に出場。この大会では強豪の仙台育英高に敗れましたが、坂口自身は佐藤由規投手から2ランホームランを放つ活躍を見せました。3年生の時、春の選抜大会でも出場。その後、右足首を疲労骨折するアクシデントに見舞われながらも、和歌山県予選を制し、全国大会でも3回戦で1イニング2本塁打を記録するなど、素晴らしい成績を収めました。

高校通算成績は27本塁打。彼の学年の後輩には岡田俊哉、さらに2学年後輩には西川遥輝がいるなど、後にプロでチームメイトとなる選手たちの中でも一目を置かれる存在でした。卒業後は東海大学に進学し、大学野球部では1年生から公式戦に参加。中でも第59回全日本大学野球選手権大会では準優勝を果たしました。

プロ入りとその後

坂口は2012年のプロ野球ドラフトで読売ジャイアンツから5位指名を受け、プロの世界へと進むことになります。2013年6月にはオリックス・バファローズ戦でプロ初出場を果たし、翌日には指名打者としてスタメン入りし、プロ初安打も記録しました。

しかし、その後の数シーズンはなかなか一軍で定着できず、イースタン・リーグでは一塁手や三塁手として104試合に出場し、打率.289、42打点、11本塁打を記録するものの、一軍での出場機会は限られていました。2014年にはファームでの成績が振るわず、年間を通じて一軍登録は叶いませんでした。

2015年も厳しい年で、同じポジションの岡本和真選手が台頭し、結局1試合のみに出場。その年のオフに支配下選手契約が解除され、育成選手として再契約を結びましたが、2016年以降は支配下登録の機会もなく、2017年に戦力外通告を受けることになりました。その後は2018年からソニー生命保険に入社しました。

選手としての特徴

坂口は長打力に期待される大型内野手で、選球眼も高く評価されていました。彼はプロ入りした際、自身が通った紀の川市内の病院に車椅子を寄贈するなど、地域貢献にも熱心でした。また、プライベートでは2016年に大阪府出身の保育士と結婚しています。

坂口真規のキャリアは、プロとしては短命に終わったものの、高校時代から多くの成果を残し、今なお多くのファンに記憶されています。彼の献身的な姿勢や地域への思いは、今後のプロ選手生活を考える若者たちにとっての模範となるでしょう。

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