坂田雅弘

坂田 雅弘（さかた まさひろ）

日本の作曲家、坂田雅弘は1970年に東京都で生まれました。彼の創作は多岐にわたり、吹奏楽、ピアノ、室内楽、声楽といった様々な編成のために楽曲を発表しています。また、教育者としても長年教壇に立っています。

略歴

幼い頃からご家族の影響を受けてクラシック音楽に親しみ、音楽的な素養を育みました。学生時代には吹奏楽部でホルンを担当し、楽器演奏の経験を積みました。ピアノはこれまでに、二宮瑞恵氏、荻野千里氏、三瓶弥生氏、保坂千里氏らに師事しています。

埼玉大学を卒業後、教育の道に進み、山梨英和中学校・高等学校で教鞭をとりました。現在は埼玉県内の公立高等学校で教諭として勤務し、後進の指導にあたっています。

作曲家としての活動においては、現代吹奏楽の発展に寄与する「21 世紀の吹奏楽 "響宴"」の会員として、また埼玉県音楽家協会の会員としても活動しています。

作品

坂田雅弘の作品は幅広いジャンルに及び、特に吹奏楽曲は広く知られています。全日本吹奏楽コンクールの課題曲に採用された「吹奏楽の為の序曲」（2000年度）は、彼の代表作の一つです。また、ピティナピアノコンペティションの課題曲となったピアノの為のソナチネ（1996年度）、全日本合唱コンクール課題曲の混声合唱の為の「五つの映像」（2001年度）など、国内主要コンクールの課題曲も手掛けており、その創作活動の幅広さを示しています。

「21 世紀の吹奏楽 "響宴"」には、吹奏楽の為の《光の帝国》（第4回）、吹奏楽の為の《胡蝶の夢》（第7回）、祝典の為のファンファーレとコラール（第10回）、シテール島への船出（第15回）、フェスティヴァル・ファンファーレ（第16回）、聖なる約束の地へ（第19回）といった作品が参加しています。

以下に主な作品を挙げます。

吹奏楽曲

1999 吹奏楽の為の序曲（2000年度全日本吹奏楽コンクール課題曲）
1999 吹奏楽の為の《光の帝国》（第4回「響宴」参加）
2003 吹奏楽の為の《胡蝶の夢》（第7回「響宴」参加）
2006 祝典の為のファンファーレとコラール（第10回「響宴」参加）
2010 シテール島への船出（第15回「響宴」参加）
2010 鳥達は水平線へ羽搏く
2011 フェスティヴァル・ファンファーレ（第16回「響宴」参加）
2011 ラピスラズリ序曲
2013 太平洋に架かる橋
2014 聖なる約束の地へ（第19回「響宴」参加）
2017 ガーネット・ファンファーレ
2017 いにしへの…
2018 黄泉の国からエウリュディケを連れ出すオルフェウス

ピアノ曲

1987 3つの即興曲
1990 夢みたものは…
1991 ピアノの為のソナチネ（1996年度ピティナピアノコンペティション課題曲）
1993 月に寄せるバラードⅠ
1997 月に寄せるバラードⅡ
2001 「椰子の実」変奏曲
2003 風に映える影 ～2台のピアノの為の～
2004 風の宮殿
2012 夜に詠める歌
2014 ドリアの海からパイプを吹く
2015 子供の為の24の前奏曲

室内楽曲

1995 弦楽四重奏曲
1998 ヴァイオリン・ソナタ
2000 夕暮の小舟に乗り
2002 フルートの為のソナチネ
2003 チェロ・ソナタ
2004 ラプソディ ～アルト・サクソフォンとピアノの為の～
2009 水面に揺蕩う古城 ～9人の打楽器奏者の為の～
2021 マリンバ・スケルツォ
2023 クラリネット・ソナタ

声楽曲

1995 月夜の島
2001 混声合唱の為の「五つの映像」（2001年度全日本合唱コンクール課題曲）
2003 混声合唱の為の「ノート」
2003 ３つの童謡
2015 輝いた日々

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