坊城俊定

坊城俊定（ぼうじょう としさだ）は、鎌倉時代後期に活躍した公家です。藤原北家勧修寺流吉田家の一員であり、父は中納言を務めた吉田経俊です。俊定は、その能力の高さから周囲に高く評価され、公卿として重要な役割を担いました。

経歴

正応元年（1288年）7月11日、俊定は参議に任じられました。これは、彼の才能と家柄が朝廷に認められた証と言えるでしょう。しかし、徳治3年（1308年）8月28日、俊定は突然出家し、公卿としての職を辞しました。その理由については様々な憶測がありますが、詳細は明らかになっていません。その後、延慶4年（1310年）に亡くなりました。

系譜

父：吉田経俊
母：宮内卿平業光の娘
妻：宮仕女房
男子：坊城定資(1275-1330)
生母不明の子女
男子：坊城俊平(?-?)
三男：吉田国房(1277-1300)
男子：坊城基定(?-?)
男子：俊海
男子：俊助
* 女子：俊子(?-?)

俊定は、多くの子に恵まれました。嫡男である坊城定資は、父の後を継ぎ、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍しました。また、三男の吉田国房は、吉田家の家督を継承し、一族の発展に貢献しました。その他にも、俊平、基定、俊海、俊助といった男子がおり、それぞれがそれぞれの道で活躍したと考えられます。また、俊子という女子もおり、彼女がどのような人生を送ったのかは、残念ながら明らかになっていません。

坊城俊定は、鎌倉時代後期という激動の時代に、公家として、また吉田家の一員として、重要な役割を果たしました。彼の生涯は、当時の社会や文化を理解する上で、貴重な手がかりを与えてくれます。

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