城島高原

城島高原の概要

城島高原は、大分県別府市の鶴見岳南麓に位置する、標高約700～800mの高原地帯です。1953年（昭和28年）に阿蘇くじゅう国立公園の一部に指定され、豊かな自然に恵まれています。この高原には、城島高原パークをはじめとする様々な観光施設が整備されており、多くの人々が訪れる人気の観光地となっています。

歴史

城島高原の歴史は古く、その地名は時代とともに変化してきました。1187年（文治3年）には、検地を行った木島次郎衛門にちなんで「木島」と呼ばれていました。その後、江戸時代には「鬼島」という名で知られていたとされています。

1934年（昭和9年）には、鐘淵紡績が羊毛の国産化を目指し、この地に綿羊牧場を開設しました。当初、この牧場は観光目的ではありませんでしたが、後に牧場の施設を転用し、観光客向けの宿泊施設が開設されたと考えられています。この時期に、地名が現在の「城島」に改められたとされています。地名の変更理由については、1935年（昭和10年）の別府市への編入に伴う改名説と、観光開発に伴う改名説がありますが、詳細は明確ではありません。

1949年（昭和24年）には、亀の井ホテルが高原ホテルとヒュッテの営業権を取得し、翌1950年（昭和25年）には高原ホテルとその一部の土地を買収しました。このホテルは1966年（昭和41年）まで営業を続けました。

一方、1951年（昭和26年）には関西汽船が残りの高原の土地を買収し、大規模な観光開発を開始しました。1967年（昭和42年）には、キジマモートピアランド（現在の城島高原パーク）が開業し、多くの観光客が訪れるようになりました。1970年（昭和45年）6月には、経営権が関西汽船から伊藤忠商事に移行し、1971年（昭和46年）1月には、亀の井ホテルから宿泊施設と土地を買収しました。これにより、城島高原の観光開発は伊藤忠商事が中心となって進められることになりました。その後、1987年（昭和62年）には、経営権が伊藤忠商事から後楽園スタヂアム（現在の東京ドーム）に譲渡され、現在に至っています。

現在の城島高原

現在、城島高原は、城島高原パークを中心に、アトラクション、ホテル、温泉など様々な施設が楽しめる観光地として知られています。豊かな自然の中で、家族連れやグループなど、多くの人々が訪れ、楽しい時間を過ごしています。城島高原は、その歴史と変化を重ねながら、現在もなお、多くの人々に愛される観光地として発展を続けています。

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