城戸南蔵院前駅

城戸南蔵院前駅について

城戸南蔵院前駅（きどなんぞういんまええき）は、福岡県糟屋郡篠栗町の一画に位置し、九州旅客鉄道（JR九州）の篠栗線、すなわち福北ゆたか線に属する重要な駅です。駅番号はJC08で、正式には「城戸駅」として1968年に開業しましたが、地域の発展とともに駅名が変更された背景があります。

歴史の流れ

この駅は、篠栗線の桂川駅と篠栗駅の間が開通した際に設立され、初めは交通手段としての役割を果たしていました。1995年に南蔵院に設置された全長41メートル・高さ11メートルの釈迦涅槃像が参拝者を引き寄せたことで、2003年に現在の「城戸南蔵院前駅」という名称に改称され、寺院へのアクセスが拡大しました。以下は、その主要な歴史的出来事の年表です。

• - 1968年5月25日: 城戸駅として開業
• - 1974年3月5日: 駅員無配置の無人駅となる
• - 1987年4月1日: 国鉄の民営化によりJR九州へ移管
• - 2000年12月12日: 駅舎の外観が改装される
• - 2003年3月15日: 現在の駅名に改称
• - 2009年3月1日: ICカードSUGOCAの利用を開始
• - 2023年12月26日: 駅名改称20周年を記念して、待合室やトイレがリニューアルオープン

駅の構造と特徴

城戸南蔵院前駅は、地上に存在する相対式ホームを2面もち、2線を有しています。北側には駅舎が設けられており、特筆すべきは南蔵院への最寄り駅ということから、障害者用トイレを備えています。しかし、エレベーターは設置されておらず、ホームへは階段を利用する必要があります。

2000年の改装では、駅舎全体が杉材や銅板で覆われ、社寺風の美しい外観に仕上がりました。2023年にはリニューアル工事が行われ、待合室やトイレなどの施設が刷新されています。また、駅では福岡県内で珍しいポイント電気融雪器も設置されており、冬期の安全輸送が考慮されています。

利用状況と周辺情報

2023年度における1日当たりの平均乗車人員は394人で、地域住民や南蔵院への訪問者に利用されています。

駅周辺は魅力的な観光スポットが盛りだくさんです。多々良川が駅前を流れており、鉄琴の音板が取り付けられた橋が架かっています。この橋を渡ると、篠栗線に並行して国道201号があり、近隣には土産品店や飲食店が並び、観光客にとって便利なエリアが形成されています。主な寺院としては、南蔵院の他、薬王寺や大師堂など多数の霊場があります。

バス路線

駅のすぐ近くには、西鉄バス「城戸」というバス停があり、天神方面などへアクセス可能です。また、篠栗町のコミュニティバスも運行されており、便利な交通手段となっています。

結論

城戸南蔵院前駅は、その歴史や便利な立地から地域に親しまれている駅です。南蔵院という名所へのアクセスを提供しつつ、時代の変化に応じてリニューアルを続けているこの駅は、今後も多くの訪問者に愛されることでしょう。

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