埼玉県立蕨高等学校

埼玉県立蕨高等学校

1957年創立の埼玉県蕨市に位置する埼玉県立蕨高等学校は、普通科と外国語科を設置する公立高校です。JR蕨駅西口から徒歩約18分、またはJR南浦和駅・JR北戸田駅から徒歩約20分の場所にあり、国際興業バスも利用可能です。

教育内容と特色

蕨高校は、2学期制で、1週間の授業時間は基本的に50分授業×6コマです。月曜日と水曜日は7限目まで授業があり、月曜日の7限目は進路指導に充てられています。

普通科は、2年生までは理系・文系の区別なく基礎学力を養うカリキュラムとなっており、3年生から本格的に進路選択が始まります。3年生のクラス数は、1・2年生よりも多く、生徒一人ひとりに目が行き届くよう配慮されています。

外国語科は、英語教育に力を入れたカリキュラムが特徴です。少人数制の授業を取り入れ、英語4技能の育成を目指しています。第二外国語として、ドイツ語、フランス語、中国語を選択することも可能です。毎年多くの女子生徒が入学し、イングリッシュキャンプなどの特色ある行事も盛んです。2006年度からはSELHi(スーパーイングリッシュランゲージハイスクール)に指定され、英語教育をさらに強化しています。

学校行事

蕨高校の学校行事は多岐に渡り、生徒たちの学校生活を彩ります。4月の入学式と開校記念日を皮切りに、5月の運動会、7月の芸術鑑賞会と[臨海学校]、9月の文化祭、10月の球技大会と前期終業式・後期始業式、11月の強歩大会、12月の3年生球技大会と2年生修学旅行、そして3月の卒業式と1・2年生球技大会、終業式と続きます。

特に、文化祭（蕨高祭）は、生徒たちの熱意と創造性が爆発する一大イベントとして知られています。また、彩湖で行われる強歩大会では、男子18.8km、女子14.1kmという長距離を時間制限内に走り抜くという、体力と精神力を試される行事でもあります。

1年生の臨海学校（現在は林間学校）は、2泊3日の日程で行われ、事前に泳力別にチーム分けが行われます。修学旅行は2年生時に3泊4日の日程で行われ、行き先は毎年異なります。オーストラリア研修は、希望する1・2年生を対象に夏休み期間中に実施され、国際交流の機会を提供しています。

校舎の特徴

A校舎とB校舎からなる校舎は、B校舎の廊下の一部が屋外に面しているという珍しい構造が特徴です。A校舎でもベランダが広く活用されており、生徒たちはベランダを通って教室間を移動します。

著名な出身者

蕨高校からは、多くの著名人が輩出されています。スポーツ界では、CBCスポーツ部員で元アナウンサーの伊藤敦基氏、プロゴルファーのすし石垣氏などがいます。芸能界では、女優の蜷川有紀氏、俳優の伴大介氏、モデル・タレントの斉藤光香氏、アイドルの渡邉美穂氏などがいます。その他、映画監督の熊坂出氏（第58回ベルリン国際映画祭最優秀新人作品賞受賞）、虫プロダクションのアニメーターで社長室勤務も経験した真佐美ジュン氏、イラストレーターで声優の天神英貴氏など、多様な分野で活躍する人材を育成しています。

まとめ

埼玉県立蕨高等学校は、充実した教育内容と特色ある学校行事で、生徒の成長をサポートする学校です。普通科と外国語科の両方を備え、それぞれの科目の特色を生かした教育プログラムを提供しています。国際交流にも積極的に取り組み、生徒たちに幅広い視野と経験を身につける機会を提供しています。また、個性あふれる校舎の構造も、蕨高校の魅力の一つです。

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