埼玉県道153号幸手久喜線

埼玉県道153号幸手久喜線は、埼玉県幸手市の埼玉県道65号さいたま幸手線から、久喜市の埼玉県道151号久喜騎西線に至る、片側1車線の一般県道です。全長は約5kmで、地域住民の生活道路として利用されています。

概要

この県道は、通称「久喜新道」または「幸手新道」「久喜幸手新道」と呼ばれています。これは、かつて日本鉄道（現在の東北本線）が久喜に開通した際、久喜駅（現在の久喜駅西口）と日光街道の幸手町場（現在の幸手市中）を結ぶために整備された旧道に由来します。

旧道は、現在のさいたま幸手線「中一丁目交差点」から久喜市道の愛宕通り（愛宕神社前の三叉路）までを結んでいました。しかし、現在の県道153号は久喜駅とは直接繋がっていません。旧道の一部区間である「丸島通り」は、東北本線・東武伊勢崎線の跨線橋「丸島大橋」の東方に位置し、愛宕通りまでを結んでいます。「丸島」という名称は、この旧道区間周辺の小字に由来します。

現在、幸手市内は大型車の通行が禁止されているため、大型車は北側を並行する埼玉県道152号加須幸手線やそのバイパス、または南側を並行する埼玉県道85号春日部久喜線などへの迂回が必要です。

将来的には、「幸手久喜加須線」として延伸・建設が計画されており、加須はなさき公園の南側では用地買収が進められています。

歴史

1888年（明治21年）：久喜幸手道（旧道）が開通。
1976年（昭和51年）：東北本線・東武伊勢崎線の跨線橋である丸島大橋が完成。これにより、久喜幸手道の踏切が廃止されました。現在、同地点には自転車・歩行者用の跨線橋が設置されています。
1983年（昭和58年）4月：県道幸手久喜線が開通。

経路と周辺施設

県道153号線は、以下の鉄道、河川と交差・接続しています。

東武日光線（幸手 - 南栗橋間・踏切）
倉松川（堀合橋）
中落悪水路
葛西用水路（幸手市・久喜市境、幸橋）
平沼落川（青葉グラウンド北東、暗渠）
天王新堀（青毛橋）
青毛堀川（喜橋）
稲荷台用水（跨線橋「丸島大橋」東側交差点を暗渠）
JR東北新幹線（大宮 - 小山間・新幹線高架下）
東武伊勢崎線（久喜 - 鷲宮間・跨線橋：丸島大橋）
JR東北本線（宇都宮線）（久喜 - 東鷲宮間・同）
中落堀川（五領大橋、中落堀橋）

沿線には、以下の施設があります。

幸手駅
久喜市立久喜東中学校
久喜市立青毛小学校
青毛歩道橋
青葉グラウンド
久喜青葉団地
久喜市立太田小学校
埼玉県立久喜工業高等学校
三高ビル（イトーヨーカ堂久喜店他）
久喜市立本町小学校
埼玉県立久喜北陽高等学校
* アリオ鷲宮

県道153号幸手久喜線は、地域住民の生活を支える重要な道路であるとともに、歴史的な背景を持つ道路でもあります。今後の延伸計画によって、更なる発展が期待されます。

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