埼玉県道38号加須鴻巣線

埼玉県道38号加須鴻巣線は、加須市と鴻巣市を結ぶ全長約12kmの主要地方道であり、通称「加須県道」として親しまれています。

概要

起点は加須市西部の志多見地区、国道122号との交差点です。そこから東へ進み、加須駅入口を経由して、中央二丁目からは南西へ方向を変えます。旧北埼玉郡騎西町で再び国道122号と交差し、鴻巣市の国道17号天神交差点が終点です。旧騎西町内には、一部区間が4車線で整備されています。

終点は埼玉県道27号東松山鴻巣線に直結しており、国道407号や埼玉県道27号を経由して、入間市方面へと繋がっています。このため、県南西部と県北東部を結ぶ重要な幹線道路網の一部を形成しており、終点付近の天神二丁目交差点は、朝夕の通勤時間帯を中心に慢性的な渋滞が発生しています。また、加須市内には、踏切や歩道のない狭い片側1車線の区間があり、交通のボトルネックとなっています。

加須市街地は大型貨物自動車の通行が禁止されているにも関わらず、適切な迂回案内の標識が設置されていません。

起点はかつて加須市役所(北)交差点でしたが、2018年6月15日に国道125号の旧道の一部区間を継承する形で、志多見まで延伸されました。

2020年、加須市合併10周年記念事業の一環として道路愛称の公募が行われ、本県道の不動尊入口交差点から埼玉県道128号熊谷羽生線との境界付近までが「志多見砂丘通り」と命名されました。

地理

この道路が通過する自治体は、埼玉県加須市と鴻巣市です。

愛称

志多見砂丘通り（加須市不動尊入口交差点 - 志多見交差点）

交差する道路

埼玉県道411号加須停車場線（加須市・加須市役所入口交差点 - 同市・加須駅入口交差点）
国道122号（加須市騎西・藤の台工業団地交差点 - 同市下崎・プラザきさい前交差点）

沿線の施設

沿線には、加須市役所、加須駅、道の駅童謡のふる里おおとねなどがあります。

課題と展望

埼玉県道38号加須鴻巣線は、地域住民の生活道路として、また県内を結ぶ幹線道路として重要な役割を担っています。しかし、慢性的な交通渋滞や歩行者の安全確保など、解決すべき課題も多く存在します。今後の道路整備や交通対策によって、より安全で快適な道路となることが期待されます。

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