堀彩乃

堀彩乃 - 女流棋士の成長物語

堀彩乃（ほり あやの、1993年5月28日生まれ）は、日本女子プロ将棋協会（LPSA）に所属する女流棋士です。彼女は高知県出身で、将棋界での活躍と成長の過程は、多くの人々に感動を与えています。また、森雞二九段の門下生として、彼女は将棋の道を歩んできました。

棋歴のスタート

堀は2008年、14歳で女流育成会に入会しました。しかし、初めの頃は思うような結果を出せず、前期は4勝12敗、後期は6勝12敗という成績でシーズンを終えました。育成会の廃止に伴い、2009年から関西研修会に参加し、女流3級資格取得を目指しました。高知から大阪までの長時間の移動は精神的にも体力的にも厳しいものでしたが、その中で彼女は少しずつ力をつけていきました。

成功の兆し

2011年12月、第4回女子アマ王位戦で準優勝を果たし、以降も全国大会に出場し続けました。2012年には女流王座戦のアマ西日本予選を勝ち抜き、2014年にも女子アマ王位戦で準優勝するなど、着実に成績を残していきました。2015年12月には、ついに第8回女子アマ王位戦で初の優勝を達成しました。

女流棋士への道

2016年6月には関西研修会でC1クラスに昇級し、女流3級の資格を取得しました。その後、マイナビ女子オープンチャレンジマッチで好成績を収め、予選1回戦では強豪の中井広恵を破る金星を挙げました。ただし、予選決勝では上田初美に敗れ、本戦出場は果たせませんでした。しかし、同年8月にはLPSAへの女流棋士資格を申請し、正式に女流棋士3級となったのです。

2016年度の第28期女流王位戦予選では、竹部さゆりや斎田晴子を破って予選決勝進出を果たしますが、室谷由紀に敗れてリーグ入りを逃します。それでも、2017年3月には女流王将戦の予選を通過し、女流2級への昇級条件を満たしました。

プロ入り後の活躍

2019年10月には女流王位戦予選で再び注目の勝利を収め、女流1級へ昇級しました。彼女の棋風は、居飛車党であり、大山康晴の棋譜を研究する受け将棋と知られています。

人物とプライベート

堀彩乃の趣味は黒鯛釣りです。父親は将棋のアマチュア強豪であり、高知市内で将棋教室を開いています。堀もその教室で講師を務めており、初級者への指導を担当しています。地元の将棋大会にも参加しており、姉妹弟子としての関係にある島井咲緒里とは、堀が小学生の頃からの長い付き合いがあります。

また、堀には二人の妹もおり、彼女たちも将棋を楽しんでいます。2023年1月には舌がんの手術を受けた堀ですが、その後も将棋の世界での活躍を続けています。堀彩乃の将棋の道は、彼女の努力と情熱によって今後もますます広がっていくことでしょう。

昇段・昇級履歴

• - 2008年4月：女流育成会に入会
• - 2009年4月：関西研修会に入会（E2）
• - 2016年8月15日：女流3級（関西研修会C1昇級）
• - 2017年3月13日：女流2級（女流王将戦本戦入り）
• - 2019年10月10日：女流1級（女流王位戦予選決勝進出）
• - 2024年4月1日：女流初段（年度成績指し分け以上、8勝以上）

堀彩乃の挑戦は、今後も多くの将棋ファンに愛され、応援されることでしょう。

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