堀部涼子

堀部涼子（ほりべ りょうこ）は、1976年8月3日に大阪府で生まれた、日本の元バスケットボール選手です。主にセンターやフォワードのポジションを務め、その長いキャリアを通じて国内トップリーグや日本代表として活躍しました。

大阪府枚方市立第四中学校でバスケットボールを始め、本格的なキャリアをスタートさせました。その後、バスケットボール強豪校として知られる大阪薫英高等学校に進学し、さらに大阪薫英女子短期大学を経て、実業団チームであるユニチカに入社しました。

ユニチカ時代は、彼女のキャリア初期における飛躍の時期でした。この頃、ユニバーシアードの日本代表にも選出されるなど、国際的な舞台も経験しました。国内リーグでは、入社初年度にその才能を開花させ、新人王（ルーキー・オブ・ザ・イヤー）を獲得。さらに、リーグの顔とも言える「ミス日本リーグ」にも選ばれるなど、選手としてだけでなく、その存在感を示しました。

1999年、所属していたユニチカバスケットボール部が活動を休止することに伴い、日本航空へ移籍しました。日本航空では、チームの中心選手として活躍を続け、特に2005年の全日本総合バスケットボール選手権大会（オールジャパン）では、チーム史上初の優勝に大きく貢献しました。同年1月9日に行われたシャンソンVマジックとの決勝戦では、その活躍がチームを勝利に導く一因となりました。

実業団での活躍に加え、彼女は継続的にバスケットボール日本代表にも選ばれました。1998年の世界選手権や2002年の世界選手権、そして2002年のアジア競技大会など、主要な国際大会に日本代表として出場し、世界の強豪を相手にプレーしました。

2005年に日本航空を退社した後も、競技への情熱は衰えず、地元大阪のクラブチームでプレーを続けました。クラブチームでの活動中も、国民体育大会（国体）に大阪府成年女子代表として2年連続で選出されるなど、その実力は健在でした。

私生活では、2008年に元ハンドボール選手の堤一之氏（日本ハンドボールリーグ、HC東京の元副キャプテン）と結婚しています。また、妹の堀部香織氏もバスケットボール選手であり、エバラヴィッキーズでプレーしていました。

このように、堀部涼子は中学校でバスケットボールを始めて以来、実業団トップリーグ、そして日本代表として国内外で長きにわたり活躍し、多くの実績を残した選手と言えるでしょう。ユニチカでの新人王・ミス日本リーグ受賞、日本航空でのオールジャパン優勝貢献、そして国際大会への出場など、そのキャリアは輝かしいものでした。

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