堺市民の歌

堺市民の歌

「堺市民の歌」は、大阪府堺市の2代目市歌です。作詞は中川至誠、補作は竹中郁、作曲は平井康三郎が手掛けました。本項では、2005年に堺市へ編入合併された南河内郡美原町の町歌についても解説します。

解説

堺市の初代市歌は、1935年に制定された「堺市歌」でした。作詞は安西冬衛、作曲は佐藤吉五郎が担当しました。しかし、戦後は演奏の機会が失われたため、1959年の市制70周年を記念して2代目の市歌を作成することになりました。

作詞は、1954年の皇太子（明仁上皇）御成婚を記念して産経新聞社が選定した記念歌「われらの皇太子」の作詞者である中川至誠が手掛けました。作曲は、市からの依頼により大阪音楽大学教授の平井康三郎が行い、1958年に完成しました。制定に伴い、日本コロムビアがA面にコロムビア混声合唱団の歌唱による「堺市民の歌」、B面に花村菊江と山中ひろしの歌唱による市民音頭「新堺音頭」を吹き込んだSPレコードを製造しました。

現在は、堺市民合唱祭や堺市民オリンピックなどの市が主催する行事で演奏されており、市民にとって馴染み深い楽曲となっています。

堺市に関連する他の楽曲

現行の「堺市民の歌」および初代「堺市歌」の他には、1989年の市制100周年を記念して作成された「堺讃歌 風になれ」があります。作詞は藤本義一、作曲は服部克久が担当しました。市民合唱祭で「堺市民の歌」と合わせて演奏されます。

また、南区では独自に区のイメージソング「みなみく・ダイスキ ダイスキ!」を作成しています。作詞はもんたった、作曲は武京子が担当しました。2012年11月11日に「南区ふれあいまつり」で初演奏が行われました。

美原町町歌

「美原町町歌」は、1966年9月に旧南河内郡美原町が町制10周年を記念して町民音頭「美原音頭」と合わせて制定されました。両曲とも作詞は喜志邦三、作曲は大野正雄、編曲は坂下滉が担当しました。日本コロムビアがA面に三鷹淳歌唱の「美原町町歌」、B面に「美原音頭」を吹き込んだシングルレコードを製造しています。

「美原町町歌」「美原音頭」とも、2005年2月1日に美原町が堺市へ編入合併された際に廃止となりましたが、区民の間では「地域の歌」として自主的に継承されています。

脚注

* 大阪府の市町村歌一覧

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