塩尻機関区

塩尻機関区と篠ノ井派出：JR貨物における長野地区の拠点

塩尻機関区は、長野県塩尻市に位置する日本貨物[[鉄道]]（JR貨物）関東支社の乗務員基地です。同支社には、長野市篠ノ井にある篠ノ井派出も含まれます。塩尻機関区は、1982年の塩尻駅移転に伴い、機関車留置線や検査設備を備えた施設として整備されました。2004年のダイヤ改正で現在の名称となりました。現在、塩尻地区では貨物列車の停車や夜間留置は行われていますが、機関車の交換や検査は行われていません。

塩尻機関区は、かつて存在した「塩尻客貨車区」や「塩尻運転区」とは別組織です。近隣にはレゾナック塩尻事業所があります。塩尻機関区の設立は、2003年にJR東日本松本運輸区への中央東線貨物列車運転業務委託を解消するため、篠ノ井総合鉄道部塩尻派出として開設されたことに端を発します。翌2004年には篠ノ井総合鉄道部の改組に伴い塩尻機関区が設置され、篠ノ井の運転・検修部門は塩尻機関区篠ノ井派出となりました。

塩尻機関区の運転士乗務範囲（2007年11月時点）

中央本線：甲府駅 - 塩尻駅 - 中津川駅間
篠ノ井線：塩尻駅 - 篠ノ井駅間
信越本線：篠ノ井駅 - 北長野駅間
しなの鉄道線：篠ノ井駅 - 西上田駅間

篠ノ井派出は、長野県長野市篠ノ井にあるJR貨物関東支社の車両基地・乗務員基地です。信越本線篠ノ井駅に隣接しており、篠ノ井機関区、篠ノ井総合鉄道部を経て、現在の名称となりました。現在は車両配置はありませんが、他区所属の電気機関車の仕業検査を行っています。

篠ノ井派出は、1973年の篠ノ井線・中央西線の電化開業に伴い、長野運転所からの機関車移設計画によって誕生しました。開設当初はEF64形電気機関車が配置され、その後も多くの機関車が配置されました。1986年には篠ノ井貨車区を吸収し、1995年には保全区と統合されて篠ノ井総合鉄道部となりましたが、2004年に再び運転・検修部門単独の組織となり、塩尻機関区篠ノ井派出となりました。

篠ノ井派出はJR発足時よりJR東日本長野総合車両センターの機関車の管理・検査業務も委託されており、機関車の留置や仕業検査を行っていました。しかし、貨物輸送の変化に伴い、DE10形ディーゼル機関車の運用は終了し、現在は車両配置はありません。

篠ノ井派出の運転士乗務範囲（2007年11月時点）

篠ノ井線：篠ノ井駅 - 塩尻駅間
信越本線：篠ノ井駅 - 北長野駅間
* しなの鉄道線：篠ノ井駅 - 西上田駅間

過去の篠ノ井派出の所属車両

かつて篠ノ井派出にはEF64形電気機関車やDE10形ディーゼル機関車が配置されていました。EF64形は運用廃止後、他機関区へ転属もしくは廃車となりました。DE10形も、JR貨物の車両基地集約により、新鶴見機関区川崎派出へ転属し、篠ノ井での運用は終了しました。篠ノ井派出の所属車両の車体には「塩」の略号が記されていました。

塩尻機関区と篠ノ井派出は、長野地区におけるJR貨物輸送の重要な拠点として、長年にわたり役割を担ってきました。歴史的変遷や組織改編、車両配置の変動などを理解することで、JR貨物における長野地区の鉄道輸送の現状と歴史をより深く知ることができます。 これらの変遷は、日本の鉄道輸送の効率化と合理化の過程を反映していると言えるでしょう。今後、どのような変化を遂げるのか、注目に値します。

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