塩次伸二
塩次伸二（しおつぐ しんじ）は、1951年3月5日に福岡県で生まれた、日本のブルース・ギタリストです。彼は、日本のブルースシーンにおいて多大な足跡を残した「ウエスト・ロード・ブルース・バンド」の創設メンバーの一人として知られています。
塩次の音楽キャリアは、1970年代初頭に幕を開けました。1971年、同志社大学の軽音楽部で出会った永井"ホトケ"隆、小堀正に加え、山岸潤史、松本照夫といった実力派ミュージシャンたちと共に、ウエスト・ロード・ブルース・バンドを結成します。彼らは結成から間もない1972年には、伝説的なブルースマン、B.B.キングの大阪公演でオープニング・アクトを務めるという快挙を成し遂げ、その実力と将来性を広く知らしめました。初期のバンドは、1975年に『ブルース・パワー』や『ライヴ・イン・キョート』といった名盤を次々と発表し、日本のブルース・ロックシーンを牽引する存在となりました。
しかし、1975年に塩次はウエスト・ロード・ブルース・バンドを離れ、新たな音楽的探求へと向かいます。彼はドラマーの井上茂率いる「しいちゃんブラザーズ」や、ハーモニカ奏者の入道らと共に結成した「ダウンホーマーズ」といったバンドで活動を続けました。ダウンホーマーズでは、1976年にアルバム『Oh Yeah!』をリリースし、その音楽性を形に残しています。
その後、1984年にはウエスト・ロード・ブルース・バンドがオリジナルメンバーで再結成され、塩次も再び参加。アルバム『ジャンクション』を発表するなど、往年のファンを喜ばせました。また、バンド活動と並行して、彼は自身のソロワークや様々なミュージシャンとのコラボレーションにも積極的に取り組み始めます。
1987年には、初のソロ・シングル「ビッグ・タウン・ブルー」をリリースし、ギタリストとしての個性を発揮。1990年には、ピアニストの有吉須美人（アリヨ）が率いる「アリヨズ・シャッフル」に参加し、シカゴのブルースシンガー、ヴァレリー・ウェリントンを迎えて日本ツアーを敢行。このツアーから、1991年には高円寺JIROKICHIでのライブ盤『Shuffle』がリリースされています。さらに1993年には、チャールズ・アーランドと酒井潮という二人のオルガン奏者と共に、「塩次伸二ブルーヴィー・ミーティン」名義でアルバム『Cookin' With B-3』を制作。4ビートからジャンプ、ラテンサウンドまで、幅広い音楽性を披露しました。
2000年代に入ってからも、塩次の活動は衰えることを知りませんでした。2001年にはシンガーのNacomiが彼のバンドに加わり、2年間活動を共にしました。塩次はその後、Nacomiの2007年のデビューアルバム『Grabbed My Heart』にゲストとして参加しています。同年以降は、ポール・ジャクソン（ベース）、マーティー・ブレイシー（ドラムス）、小島良喜（キーボード）という強力な布陣による「BAD BOYS BLUES BAND」や、セッション形式のバンド「ブルース・アンボセリ」など、様々な形態で活動を続けました。
ソロ名義としては、2007年に待望のフルアルバム『Can't Stop Playin' The Blues』を発表。同年末には、ウエスト・ロード・ブルース・バンド時代からの盟友である山岸潤史との共演作『TOGETHER AGAIN ～Blues in New Orleans』もリリース。ニューオーリンズで録音されたこの作品は、二人のギタリストによる円熟したブルースの応酬が聴きどころとなっています。
長年にわたり日本のブルースシーンを支え、多くのミュージシャンに影響を与えた塩次でしたが、かねてより心臓を患っており、入退院を繰り返しながらも音楽活動を続けていました。2008年10月18日、公演のため訪れていた栃木県佐野市で体調が急変し、翌10月19日、同市内の病院にて心不全のため惜しくも死去しました。享年57歳でした。彼の情熱的なギタープレイは、今も多くのブルースファンに記憶されています。
塩次の音楽キャリアは、1970年代初頭に幕を開けました。1971年、同志社大学の軽音楽部で出会った永井"ホトケ"隆、小堀正に加え、山岸潤史、松本照夫といった実力派ミュージシャンたちと共に、ウエスト・ロード・ブルース・バンドを結成します。彼らは結成から間もない1972年には、伝説的なブルースマン、B.B.キングの大阪公演でオープニング・アクトを務めるという快挙を成し遂げ、その実力と将来性を広く知らしめました。初期のバンドは、1975年に『ブルース・パワー』や『ライヴ・イン・キョート』といった名盤を次々と発表し、日本のブルース・ロックシーンを牽引する存在となりました。
しかし、1975年に塩次はウエスト・ロード・ブルース・バンドを離れ、新たな音楽的探求へと向かいます。彼はドラマーの井上茂率いる「しいちゃんブラザーズ」や、ハーモニカ奏者の入道らと共に結成した「ダウンホーマーズ」といったバンドで活動を続けました。ダウンホーマーズでは、1976年にアルバム『Oh Yeah!』をリリースし、その音楽性を形に残しています。
その後、1984年にはウエスト・ロード・ブルース・バンドがオリジナルメンバーで再結成され、塩次も再び参加。アルバム『ジャンクション』を発表するなど、往年のファンを喜ばせました。また、バンド活動と並行して、彼は自身のソロワークや様々なミュージシャンとのコラボレーションにも積極的に取り組み始めます。
1987年には、初のソロ・シングル「ビッグ・タウン・ブルー」をリリースし、ギタリストとしての個性を発揮。1990年には、ピアニストの有吉須美人（アリヨ）が率いる「アリヨズ・シャッフル」に参加し、シカゴのブルースシンガー、ヴァレリー・ウェリントンを迎えて日本ツアーを敢行。このツアーから、1991年には高円寺JIROKICHIでのライブ盤『Shuffle』がリリースされています。さらに1993年には、チャールズ・アーランドと酒井潮という二人のオルガン奏者と共に、「塩次伸二ブルーヴィー・ミーティン」名義でアルバム『Cookin' With B-3』を制作。4ビートからジャンプ、ラテンサウンドまで、幅広い音楽性を披露しました。
2000年代に入ってからも、塩次の活動は衰えることを知りませんでした。2001年にはシンガーのNacomiが彼のバンドに加わり、2年間活動を共にしました。塩次はその後、Nacomiの2007年のデビューアルバム『Grabbed My Heart』にゲストとして参加しています。同年以降は、ポール・ジャクソン（ベース）、マーティー・ブレイシー（ドラムス）、小島良喜（キーボード）という強力な布陣による「BAD BOYS BLUES BAND」や、セッション形式のバンド「ブルース・アンボセリ」など、様々な形態で活動を続けました。
ソロ名義としては、2007年に待望のフルアルバム『Can't Stop Playin' The Blues』を発表。同年末には、ウエスト・ロード・ブルース・バンド時代からの盟友である山岸潤史との共演作『TOGETHER AGAIN ～Blues in New Orleans』もリリース。ニューオーリンズで録音されたこの作品は、二人のギタリストによる円熟したブルースの応酬が聴きどころとなっています。
長年にわたり日本のブルースシーンを支え、多くのミュージシャンに影響を与えた塩次でしたが、かねてより心臓を患っており、入退院を繰り返しながらも音楽活動を続けていました。2008年10月18日、公演のため訪れていた栃木県佐野市で体調が急変し、翌10月19日、同市内の病院にて心不全のため惜しくも死去しました。享年57歳でした。彼の情熱的なギタープレイは、今も多くのブルースファンに記憶されています。
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