塩江町

塩江町の歴史と地域特性

塩江町（しおのえちょう）は、香川県高松市に属するかつての町であり、香川郡に位置していました。この町は2005年9月26日に高松市に統合され、高松市塩江町となりました。本稿では、塩江町の歴史や地理的特性、観光名所について詳しく紹介します。

地理

塩江町は総面積80.10km²の峡谷型の地形を持ち、このうちの84%が山林で占められています。地形は東西に10.5km、南北に8.5km延び、南には標高1059mの竜王山や946mの大滝山があります。また、町の中心部には内場ダムがあり、高松市周辺の重要な水源となっています。

集落は主に香東川沿いに位置し、国道193号沿いに集中しています。農地は香東川や山間部に点在し、自然豊かな環境が広がっています。

歴史

塩江町は1956年に香川郡の塩江村、上西村、安原村が合併して誕生しました。その後、町章が1963年に制定され、高松市との合併までの歴史を刻みました。2005年の合併時には、両市町を繋ぐ主要な道路が台風の影響で寸断されており、実質的には飛地合併の様相を呈していました。

行政

合併時の塩江町の町長は中井弘氏で、経済活動としては観光業が主な産業でした。一方で、金融機関はJA香川県の支店が唯一存在し、ATMも塩江支店のみという限られた環境でした。合併前は香川県での珍しいケースとして、百十四銀行のATMが一切存在しませんでした。

教育

教育機関としては、小学校は塩江小学校が現存し、かつてあった上西小学校や安原小学校は2015年に統合されました。中学校は塩江中学校が存在していますが、高等学校はありませんでした。以前は香川県立香川高等学校の分校があったものの、1961年には閉校となっています。

交通

塩江町内には空港はありませんが、高松空港が約10分の距離にあります。また、鉄道路線は過去に琴平電鉄塩江線がありましたが、現在は廃止されています。道は国道193号が主要なものとなっており、県道もいくつか存在しますが、高速道路のインターチェンジはありません。

観光名所

塩江町には観光名所が多く存在します。中でも、ホタルと文化の里や奥の湯温泉は訪れる人々に親しまれています。特に、ホタルと文化の里には美術館や多目的広場、陶芸工房などがあり、地域文化を体験することができます。また、奥の湯温泉は健康増進と憩いの場として人気のある温泉施設です。

様々な祭事も開催されており、さくら祭りやほたる祭り、温泉祭りなど、地域住民や観光客が楽しむイベントが豊富です。これらの催し物は、塩江町の文化や自然を感じる絶好の機会となっています。

まとめ

塩江町はその美しい自然環境、豊かな歴史、そして多くの観光名所を有していました。合併後もその魅力は色あせることなく、地域の魅力を引き継いでいます。今後も塩江町を訪れる多くの人々に、自然とふれあうことができる場所として愛され続けていくことでしょう。

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