塩見三省

塩見三省（しおみ さんせい）

塩見三省は1948年1月12日生まれの日本の俳優で、京都府綾部市出身です。同志社大学を卒業し、177cmの身長と72kgの体重を持つ彼は、演劇界での活躍から映画やテレビドラマにまでその活動の幅を広げています。彼の本名も塩見三省です。

来歴・人物

塩見は1978年に演劇集団円に入団し、本格的な俳優活動を始めました。彼の代表的な演劇作品には『幕末純情伝』や『熱海殺人事件』などがあります。また、1980年代にはテレビドラマにも出演し、1990年代には映画作品においても存在感を示しました。

彼は『12人の優しい日本人』や『Love Letter』といった作品に出演し、その演技力が高く評価されてきました。特に、映画『アウトレイジ ビヨンド』や『アウトレイジ 最終章』では、ヤクザの若頭補佐としての凄みのある演技を見せたことで注目が集まりました。また、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』では「琥珀の勉さん」役を演じ、一躍脚光を浴びました。

2014年に脳出血で倒れた塩見は、以後5カ月間の入院生活を経てリハビリを行い、2016年に復帰を果たしました。彼はリハビリの成果を挙げ、自身のブログでも体調不良について公表し、長嶋茂雄とのリハビリ仲間だったことを明かしました。この経験を通じて、俳優としての表現手法が広がったと語っており、今後は障害者をどう演じるかに焦点を当てていきたいとも述べています。

2017年には公開の映画『アウトレイジ 最終章』で再び観客の前に姿を現し、2021年には病気経験をまとめた本『歌うように伝えたい』を出版しました。

活動の広がり

塩見三省の俳優としての活動は、テレビドラマ、映画、舞台の各分野で幅広く展開されています。テレビドラマでは、初期から多くの作品に出演し、名脇役としての地位を確立しました。時代劇や犯罪もの、ヒューマンドラマまで多彩なジャンルでその演技力を発揮し、視聴者に印象を残しています。

また、映画でも数々の話題作に出演し、特に社会派ドラマやヒューマンストーリーにおいてその存在感を増していきます。彼の演技には深い人間性が反映され、多くの俳優仲間や監督からの信頼も厚い存在です。

さらに、舞台でもその才能を遺憾なく発揮し、演劇界でも高い評価を得ています。近年では、障害者を演じることについての考え方や、バリアフリーな社会の実現に向けた積極的な姿勢を示しており、社会的メッセージを込めた活動にも取り組んでいます。

受賞歴

塩見はそのキャリアの中で数々の賞を受賞しています。特に、映画『樹の海』での助演男優賞や、東京スポーツ映画大賞の男優賞などが有名です。これらの受賞歴は、彼の演技が多くの人に認められている証でもあります。

妥協を許さない演技への真摯な姿勢と、人間味あふれるキャラクターへの幅広い理解が、塩見三省を今なお活躍する名脇役として位置づけています。彼の今後の活動にも、引き続き注目が集まります。

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