増田成幸

増田成幸（ますだ なりゆき）

宮城県仙台市出身のプロロードレース選手。1983年10月23日生まれ。東京五輪にも出場した。

人物

東北学院高校卒業後、日本大学理工学部航空宇宙工学科へ進学。航空宇宙への興味から人力飛行機サークルに入部し、自転車を始めた。当初は鳥人間コンテスト出場を目指していたが、ロングライドやヒルクライムレースに参加するうちに自転車の魅力に目覚め、プロの道へ進むことを決意。

しかし、アマチュアレースでは結果が出ず、プロチームからの声はかからなかった。2005年のジャパンカップオープンレースで2位に入賞したことが転機となり、栗村修氏に声をかけられたことがきっかけでプロとしてのキャリアをスタートさせた。

2011年、宇都宮ブリッツェンに加入。前年に大怪我で入院中に、栗村修監督（当時）から勧誘を受けた。海外でのレース参戦も視野に入れていたが、怪我からの復帰を優先し、国内で一からレースに挑戦することを選んだ。

2013年には海外チームへ移籍するも、当時のヨーロッパ自転車界におけるドーピングスキャンダルに失望。引退も考えたが、栗村修に相談し、クリーンな環境である日本で再び走ることを決意し、ブリッツェンに復帰した。

2017年4月、バセドウ病を発症。病名発表時には「神が与えた試練」と語り、病との闘いを乗り越え、同年9月にレースへ復帰を果たした。

2018年、宇都宮ブリッツェンのキャプテンに就任。チームを先頭で引っ張るのではなく、ベテラン、中堅、若手が自由に議論できるような、後方から舵取りをする役割を目指している。

全日本選手権での優勝を目標に掲げ、国内外のレースで活躍。2020年には東京五輪代表に内定し、男子個人ロードレースに出場した。

来歴

日本大学在学中は、人力飛行機のパイロットとして2005年に飛行距離、滞空時間の日本記録を樹立。チームミヤタと契約し、自転車選手としての活動も行っていた。大学卒業後は、自転車選手としての活動に専念。

主な戦績

2005年：ジャパンカップ オープンレース 2位
2011年：ツール・ド・熊野 総合9位、全日本選手権・ロードレース 5位
2012年：全日本選手権・ロードレース 2位、ツール・ド・熊野 総合4位、ツール・ド・北海道 総合4位
2013年：全日本自転車選手権・ロードレース 3位
2014年：ツール・ド・おきなわ 優勝
2015年：全日本自転車選手権・ロードレース 3位
2016年：JPT西日本ロードクラシック広島大会 DAY-1 優勝、JPTみやだ高原ヒルクライム 優勝、ツール・ド・北海道 個人総合時間 優勝、ツール・ド・おきなわ 優勝、JPTおおいたサイクルロードレース 優勝
2019年：全日本[[自転車競技選手権大会]]個人タイムトライアル 優勝、ツール・ド・おきなわ 優勝
2020年：東京五輪代表内定
2021年：JCL真岡芳賀ロードレース 優勝、全日本選手権 個人TT 優勝

2022年シーズンをもって宇都宮ブリッツェンを退団し、2023年シーズンよりJCL TEAM UKYOへ移籍。

プレースタイル

経験豊富なベテラン選手として、チームを精神的に支える役割を担う。自身の経験を活かし、若手選手の育成にも貢献している。

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