壱岐市ケーブルテレビ

壱岐市ケーブルテレビ

壱岐市ケーブルテレビは、長崎県壱岐市をサービスエリアとする公設民営のケーブルテレビ局です。2011年4月1日に開局し、現在は光ネットワーク株式会社が指定管理者としてサービスを提供しています。

設立の背景

壱岐市では、市域の約3分の1が地上デジタルテレビ放送を視聴できない地域であり、インターネット環境も十分ではありませんでした。このような状況を改善し、地域間の情報格差を是正するため、ケーブルテレビによる情報通信基盤の整備が決定されました。

整備の概要

壱岐市全域に光ケーブルを張り巡らせ、壱岐島以外の離島（大島、長島、原島）へは光海底ケーブルを敷設。壱岐 - 本土間もNTTの海底光ケーブルを利用することで、本土と変わらない通信速度を実現しています。

サービス内容

テレビ放送

デジタルテレビ放送を提供。月額1,000円で視聴可能です（NHK受信料、有料衛星放送視聴料は別途）。全国的にも珍しい、開局当初からデジタル放送のみのサービスとなっています。

インターネット接続サービス

高速インターネット接続サービスを提供。

通信速度 30Mbps：月額3,000円
通信速度 100Mbps：月額4,000円

IP電話

番号ポータビリティや緊急通報（110、119等）に対応したプライマリIP電話（ケーブルライン）を提供しています。

FM告知端末

既存の防災無線に替わる端末で、全国瞬時警報システム（J-Alert）やFMラジオを受信できます。

沿革

2010年8月：壱岐市郷ノ浦町に関西ブロードバンド壱岐営業所を開設。
2010年10月：壱岐ビジョン株式会社が設立。
2010年11月：壱岐市ケーブルテレビセンターが完成し、関西ブロードバンド壱岐営業所と壱岐ビジョンの事務所が移転。
2011年2月：壱岐ビジョン株式会社本店が芦辺町に移転。
2011年4月：壱岐市ケーブルテレビが開局。
2011年5月：壱岐エフエムが開局。
2011年6月：NHK福岡の送信を開始。地元放送ikiチャンネルにおいて、壱岐市議会の中継を開始。
2012年8月：ビジョンショップを統合。
2020年3月：壱岐ビジョン株式会社による管理業務終了。
2020年4月：光ネットワーク株式会社が指定管理者としてサービスを開始。

主な放送チャンネル

福岡の各放送局は区域外再放送として提供されています。県内の他地域に比べて、再送信が認められた局が多いのが特徴です。

CSチャンネル

スカパー!（旧：スカパー!e2）の（CS-IF変換による）パススルーを実施。視聴にはスカパー!との契約が必要です。

アナウンサー

歴代のアナウンサーとして、石原敬子、宮島明子、加来いずみ、井山裕貴などが在籍していました。2024年4月からは、かつて在籍していた野上麗が再びアナウンサーとして活躍しています。

イメージキャラクター

壱岐市ケーブルテレビのイメージキャラクターは、「ライト君」と「ピットちゃん」です。開局年の干支であるウサギをモチーフにしており、顔のパーツでケーブルテレビのCATVを表現しています。腰には壱岐の地図が載った黄色のベルトをしています。

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