変ロ

変ロ（へんロ）は、西洋音楽の音名の1つです。具体的には、ロの音を楽譜上の位置を変えずに半音下げた音を指し、楽譜ではロの音符に♭（フラット）記号を付けて表記します。

金管楽器における変ロ

多くの金管楽器では、この変ロの音を基準音としています。例えば、テナートロンボーン、テナーバストロンボーン、バストロンボーン、ユーフォニウム、そして一部のチューバなどが挙げられます。これらの楽器は、変ロを基準とした音階で演奏されるように設計されています。また、トランペット、コルネット、フリューゲル[[ホルン]]といった楽器でも、変ロ管のものが広く使われています。

各オクターブの変ロ

変ロの音は、各オクターブに存在します。以下に、異なるオクターブにおける変ロの音を、国際式（科学的ピッチ表記法）とヘルムホルツ式ピッチ表記法で示します。



国際式は科学的ピッチ表記法とも呼ばれ、ヘルムホルツ式ピッチ表記法とは異なる表記法です。
楽器製造会社によっては、国際式で使われる数字よりも1小さい数字を使用している場合があります。
上記のオクターブ範囲はMIDIで表現できる範囲に基づいています。
周波数は、A4（一点イ）=440Hzを基準とし、十二平均律に基づいて計算された概算値です。

変ロは、音楽理論や楽器演奏において非常に重要な音であり、多くの楽曲でその響きを聴くことができます。

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