夏藤さんちは今日もお天気

夏藤さんちは今日もお天気

『夏藤さんちは今日もお天気』（なつふじさんちはきょうもおてんき）は、わかつきめぐみによる日本の漫画作品。1993年12月から1994年10月までレディースコミック誌『Me』（講談社、1994年休刊）で連載され、講談社と白泉社から単行本が刊行されました。

概要

本作は、『LaLa』（白泉社）での連載を終えた作者が、初めて白泉社以外の雑誌で発表した連載作品です。物語は、妻に先立たれた植物学者の男性と、その元に嫁いだ24歳の「新しい母親」を中心に展開します。血縁関係だけではない、新しい家族のあり方をコミカルに描いています。

また、本作に登場する野良猫「ヨツジロ」を主人公にしたスピンオフ作品「ヨツジロさん」が、『月刊フレンド』（講談社）で発表されました。

あらすじ

小学4年生の夏藤水琴の父親である植物学者・夏藤司は、16歳年下の花穂と再婚します。母親を早くに亡くした水琴は、若くて優しい花穂をすぐに受け入れますが、20歳の長女・うてなは冷静に、高校生の二女・のばらは激しく反発します。入籍後、花穂が夏藤家に来て間もなく、司は研究のため家を空けることになり、花穂は残された家族の世話に奮闘することになります。

主な登場人物

夏藤 水琴（なつふじ みこと）

主人公。夏藤家の長男で小学4年生。母親の小夜は水琴が生まれてすぐに亡くなったため、覚えていません。花穂を「若くて優しくて自慢できる母親」として歓迎し、反発する姉ののばらを「感情を理性で制するのがオトナ」と諭すなど、冷静で大人びた一面を持っています。
夏藤 花穂（なつふじ かほ）

夏藤家の新しい母親で24歳。明るく少し抜けたところがあり、のばらの反発にも動じません。母子家庭で育ち、19歳で母親を亡くした経験から、新しい家族ができたことを心から喜んでいます。料理の腕はあまり得意ではありません。司の恩師である真垣の教え子でもあります。水琴からは「かーちゃん」、それ以外の人からは「花穂ちゃん」と呼ばれています。
夏藤 司（なつふじ つかさ）

水琴、のばら、うてなの父親で40歳。植物学者で、採集旅行のため国内外を飛び回っています。常識人ではありますが、外国から帰国した際に奇妙なかけ声を発する癖があります。真垣が最も目をかけている教え子であり、家族ぐるみで親交を深めています。
夏藤 のばら（なつふじ のばら）

夏藤家の二女で高校1年生。素直になれない性格で、姉や弟とよく喧嘩をします。新しい母親となった花穂にも反発し続けますが、少し抜けたところのある花穂にいつも空回りしています。時々、学校をサボることもあります。
夏藤 うてな（なつふじ うてな）

夏藤家の長女で会社員の20歳。花穂とは4歳しか違いませんが、「自分たちはいずれ家を出る身」として父親の再婚に賛成しました。しっかり者で、妹ののばらだけでなく、大人たちを叱ることもあります。
真垣（まがき）

司と花穂の恩師。司とは昔から親代わりのような関係で、夏藤家の子どもたちからは「真垣のじいちゃん」と呼ばれています。お調子者な性格で、妻の末子には頭が上がりません。第5話では、2人の学生時代の出会いが描かれています。

各話一覧

各話のタイトルはありません。

1. 第1話 （1993年12月号）
2. 第2話 （1994年2月号）
3. 第3話 （1994年3月号）
4. 第4話 （1994年4月号）
5. 第5話 （1994年5月号）
6. 第6話 （1994年6月号）
7. 第7話 （1994年7月号）
8. 第8話 （1994年8月号）
9. 第9話 （1994年9月号）
10. 第10話（1994年10月号）

もう一度検索