夕陽のドラゴン

夕陽のドラゴン

『夕陽のドラゴン』は、1995年から1997年まで放送されていたスペースシャワーTVの音楽バラエティ番組です。人気ロックバンド『ウルフルズ』のボーカル、トータス松本と、ラテンロックバンド『BINGO BONGO』のボーカル兼MCであるユースケ・サンタマリアが司会を務め、毎週木曜日の夕方に公開生放送で番組が展開されました。

番組の特徴

最初の頃、番組は渋谷のCDショップ『WAVEクアトロ』を拠点に放送されていましたが、トータスとユースケがまだブレイクする前のことで、彼らが街へ出る特別コーナーも設けられました。1995年12月、ウルフルズのシングル『ガッツだぜ!!』のリリースで彼らが大ブレイクしたため、1996年4月からは観覧者の応募が必要となるなど、放送の形式も変わっていきました。さらに、1997年にはユースケがテレビドラマ『踊る大捜査線』での活躍を始め、番組の普段の放送は困難になりました。そのため、1997年3月にはやむなく終了を迎えました。

司会者とアシスタント

トータスとユースケは、さまざまな衣装で登場し、個性豊かなキャラクターを演じました。また、初代アシスタントの堀田智子や、2代目の宝積有香もコスプレを楽しみながら番組を盛り上げました。

主なコーナー

番組にはさまざまなコーナーがあり、『ドラゴン演芸』や『今週の流行語』、『ジェスチャーFAX』、『ゲストコーナー』などがありました。『ドラゴン演芸』ではトータスとユースケがユニット『リュックサックス』としてギター漫談を披露し、オープニングの『今週の流行語』ではトータスとユースケがトレンドを紹介。視聴者参加型の『ジェスチャーFAX』や、著名なゲストと気軽にトークする『ゲストコーナー』なども盛り込まれ、見どころ満載の内容となっていました。

ゲストと特別企画

番組には多くのアーティストがゲストとして参加し、その中にはメタリカやスパイス・ガールズといった海外の有名アーティストも含まれました。また、ユースケがウルフルズのコンサートに同行する『ウルフルズ追っかけ』や、トータスがユースケにどっきりを仕掛ける企画も、視聴者から高い人気を誇っていました。

番組のエピソード

印象的なエピソードとして、1995年7月にはトータスが街中でウルフルズの新シングルをPRする際に、回転寿司屋でCDを皿の上に流し込むというハプニングがありました。また、番組終盤には、トータスとユースケが病室で過去の懐かしい瞬間を思い出すという特別な企画が放送され、衝撃的な結末を迎えました。

復活と影響

『夕陽のドラゴン』は2014年にスペースシャワーTVの開局25周年を記念して復活し、一夜限りの特別番組が放送されました。この番組は、音楽とコメディが絶妙に絡み合った楽しさ、そしてトータスとユースケの魅力を存分に活かした作品として、多くのファンに愛され続けています。

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