外道 (バンド)

外道（Gedo）

外道は、日本のロックシーンにおいて特異な存在感を放つバンドです。1973年のデビュー以来、幾度かの解散と再結成、メンバーチェンジを経ながらも、その音楽性は時代を超えて多くのファンを魅了し続けています。

バンドの歴史

1973年、加納秀人を中心に結成された外道は、当初ミッキー・カーチスのプロデュースを受け、同年8月4日に白樺湖音楽祭でライブデビューを果たしました。同年10月にはシングル『にっぽん賛歌』でレコードデビュー。

1974年には1stアルバム『外道』をリリース。同年8月8日には「郡山ワンステップフェスティバル」に出演し、その模様はNHKアーカイブスにも記録されています。1975年にはアメリカ・ハワイの「サンシャインヘッド・ロックフェスティバル」に出演し、日本人バンドとして初めてアメリカのロックフェスに出演するという快挙を成し遂げました。同年にはジェフ・ベックとも共演を果たしています。

しかし、1976年に一度解散。その後、1979年に加納秀人のソロアルバムをきっかけに再集結し、1980年に正式に再結成。アルバム発表やライブ活動を精力的に行いましたが、1982年に再び活動を休止。

1991年には加納秀人が「Gedo」名義で活動を再開。1993年からは「加納秀人with外道」として活動を継続しました。2002年にはオリジナルメンバーである中野良一が再加入し、オリジナル名義での「外道」としての活動を再開。2010年には加納秀人、そうる透、松本慎二の3人を中心に活動を再開し、現在に至ります。

2023年には結成50周年を迎え、記念作品のリリースやコンサートを開催するなど、精力的な活動を続けています。

メンバー

加納秀人（かのう しゅうと）：ボーカル、ギター。外道の中心人物であり、結成からのオリジナルメンバー。
青木正行（あおき まさゆき）：ボーカル、ベース。オリジナルメンバー。1981年に脱退。故人。
中野良一（なかの りょういち）：ボーカル、ドラムス。オリジナルメンバー。2002年から2004年にかけて再加入。
松本慎二（まつもと しんじ）：ボーカル、ベース。2002年の復活時に加入。
* そうる透（そうる とおる）：ボーカル、ドラムス。1991年に加入し、2010年より再加入。

音楽性と影響

外道の音楽性は、ハードロックを基調としながらも、ブルースやフォークなど多様な要素を取り入れた独特のサウンドが特徴です。初期はライブ録音を主体としたアルバム制作を行い、その荒々しいライブ感も魅力の一つでした。

また、ステージ衣装に着物を取り入れたり、ステージに鳥居を設置したり、万歳三唱を行うなど、パフォーマンス面でも異彩を放ち、暴走族からの絶大な支持を得ました。

外道は、佐木飛朗斗、ファンキー末吉、松本孝弘など、様々な分野の著名人に影響を与えています。

バンド名の由来

バンド名の「外道」は、加納秀人が警官に「この外道!」と叫ばれたことが由来となっています。

ディスコグラフィー

(詳細なディスコグラフィーは省略)

外道は、日本のロック史において、その音楽性、パフォーマンス、そして生き様を通して、強烈な印象を残したバンドです。50周年を迎えてもなお、その魂は現在に受け継がれています。

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