多久市立東原庠舎中央校

多久市立東原庠舎中央校

多久市立東原庠舎中央校（たくしりつ とうげんしょうしゃちゅうおうこう）は、佐賀県多久市南多久町に所在する公立の小中一貫義務教育学校です。本校は、地域の歴史や教育の伝統を大切にしながら、成長する若者たちに最良の教育環境を提供すべく設立されています。

概要

本校は、北部・緑が丘・南部の3つの小学校を統合・再編成したものであり、初めは中央中学校と連携した小中一貫校としての機能を持っていました。その後、校種変更を経て、現在の義務教育学校「東原庠舎中央校」として再出発することとなりました。学制は『4・3・2制』が採用されており、全国的な教育の最新の潮流に即した教育が行われています。

「東原庠舎」という名前は、1699年に佐賀藩の領主、多久茂文が東京町東の原に設置した古い郷学に由来しています。これは地域に根ざした教育の象徴とも言えるでしょう。また、多久市にあるすべての小中学校は義務教育学校として一本化されており、校名もすべて「多久市立東原庠舎」で始まるという特徴があります。

歴史

旧・北部小学校および北部中学校

本校の前身である北部小学校と北部中学校は、1874年に設立されたのが始まりです。時を経て、それらは幾つかの名称変更と統合を経て、1947年には新制小学校および中学校に改組されました。139年もの歴史を有する北部小学校は、2013年に閉校となり、同様に北部中学校も1983年に閉校するまで、地域教育の中心的な役割を果たしてきました。

旧・緑が丘小学校

緑が丘小学校も、同様に1954年に設立され、その後、何度かの名称変更を経て、2013年に閉校するまで59年の長きにわたり地域の教育を支えてきました。閉校後は体育館と校庭が社会体育施設として利用されるなど、地域の活動の場としても残されています。

旧・南部小学校および南部中学校

南部に関しては、1874年に設立され、いくつかの統合や名称変更を経た後、1954年には市制施行に伴って「多久市立南部小学校」となりました。この学校もまた、139年の歴史を持ち、2013年にその歴史に幕を下ろしました。

中央中学校

1983年に新たに設立された中央中学校は、北部と南部の中学校を統合したもので、地域の生徒たちに新しい学びの場を提供しました。中央中学校と新たに設立された小学校が合併し、2013年には「多久市立中央小学校」が開校し、現在の東原庠舎中央校が誕生しました。

学区とアクセス

本校の学区は北多久町および南多久町の全域を対象とし、広範囲なためスクールバスが運行されています。通学距離は、1から6年生の生徒であれば2km、7から9年生の生徒には6km以上が対象となっています。

アクセスは、JR唐津線の中多久駅から徒歩約750メートル、約12分ほどとなっており、地域の教育機関としての利便性も考慮されています。

まとめ

多久市立東原庠舎中央校は、歴史ある地域の教育の集大成として、小中一貫教育を実施している学校です。地域の伝統と現代的な教育方針を融合させ、未来を担う子どもたちへの教育に尽力しています。

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