多岐川装子

多岐川装子は、1971年5月3日生まれ、大阪府出身の日本の女優であり、シャンソン歌手としても活動しています。

立教大学経済学部経済学科を卒業後、大学時代に始めたシャンソンに魅了され、音楽の道へと進むことを決意します。大学卒業後は、医学薬学文献検索リサーチ会社に一年間勤務した後、「劇団ふるさときゃらばん」に入団し、本格的に演劇の世界へ足を踏み入れました。

劇団では、「噂のファミリー・一億円の花婿」や「天狗のかくれ里」といった劇団オリジナル作品で主要な役を演じ、年間100ステージ近く、日本全国を巡演する多忙な日々を送りました。この劇団での経験は、彼女の演技力と表現力を大きく成長させることとなりました。

劇団退団後、多岐川装子は更なるステップアップを目指し、単身ニューヨークへ渡ります。語学学校に通いながら、ダンスや歌のレッスンに励み、自身のスキルを磨きました。ニューヨークでの経験は、彼女の視野を広げ、国際的な舞台で活躍するための基盤となりました。

帰国後、ミュージカルを中心に舞台女優としてのキャリアを本格的にスタートさせます。「スウィニー・トッド」、「祝祭音楽劇トゥーランドット」、「三文オペラ」、「屋根の上のヴァイオリン弾き」、「ラ・カージュ・オ・フォール」、「シラノ」など、数々の著名なミュージカルに出演し、その歌唱力と演技力で観客を魅了しました。

特に、演出家・蜷川幸雄の作品への参加は、彼女のキャリアにおいて大きな転機となりました。音楽劇「ガラスの仮面」や「身毒丸」、「あゝ、荒野」など、蜷川幸雄が手掛ける作品に出演し、その才能を開花させました。また、村上春樹原作の舞台「海辺のカフカ」では、2015年のワールドツアーに参加し、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、ソウルといった世界各国の舞台でその存在感を示しました。

多岐川装子は、舞台女優としてだけでなく、シャンソン歌手としても精力的に活動しており、その歌声は多くの人々を魅了しています。また、その活動は舞台にとどまらず、映像作品にも出演するなど、幅広い分野で活躍しています。

彼女の今後の活躍から目が離せません。

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