多比良駅

多比良駅の概要

多比良駅（たいらえき）は、長崎県雲仙市国見町多比良乙に所在し、島原鉄道の島原鉄道線に属する重要な駅です。駅の歴史は1913年にさかのぼり、その当時は多比良町駅（たいらまちえき）として開設されました。そこから数十年にわたり、駅は地域の交通機関として成長し続けてきました。

歴史の変遷

1970年代から80年代にかけて、駅はいくつかの重要な変化を遂げました。1984年には業務委託が行われ、駅経営の方式が一新されました。また、2013年には駅舎の大規模な改築が行われ、水洗トイレや多目的トイレが新たに設置され、利便性が向上しました。2019年には駅名が多比良駅に改称され、よりわかりやすい名称へと変更されました。

駅の構造と設備

多比良駅は地上駅で、相対式のホームが2面、2線設けられています。両ホームは互い違いの配置になっており、南側のホームが有明湯江方、北側のホームが神代町方にわずかにずれた位置にあります。駅舎は南側のホームの神代町寄りに設置されており、待合所との間には2本の構内踏切があります。これらの踏切には警報機や遮断機が設置されていませんが、駅に出入りする際の利便性は確保されています。

また、当駅は全国的に名高い長崎県立国見高等学校の最寄り駅としても知られており、南側のホームには国見高等学校サッカー部を称えるための石碑も建立されています。駅舎は平屋建てで、内部には事務室と旅客待合室があり、有人駅として切符の販売や案内サービスが行われています。残念ながら自動券売機は設置されていませんが、待合室内の窓口で切符を購入することができます。

利用状況

2018年度の多比良駅の乗車人員は65,356人、降車人員は65,138人でした。この数字は、駅が地域住民や観光客にとって重要な交通の要所であることを示しています。また、近年における利用状況も注視されており、今後も地域の人々にとって欠かせない存在であり続けることでしょう。

駅周辺の環境

多比良駅の周辺には、交通機関や地域社会の施設が多数存在しています。駅の北側には国道251号が走っており、その北側には漁業関連の施設が立ち並び、有明海の美しい風景が広がっています。また、駅の南側からは市街地へ進むことができ、商店や飲食店も点在しています。このエリアには、雲仙市国見総合支所や文化会館、図書館、郵便局、警察署などが揃っており、地域の中心的な役割を果たしています。

アクセスと交通手段

駅には直接乗り入れるバス路線はありませんが、国道251号沿いにある「多比良駅前」停留所を利用することで、島原港行きや博多バスターミナル行きの高速バス、また島鉄バスの路線にアクセスすることができます。これにより、駅を起点に様々な目的地へスムーズに移動することができる環境が整っています。

隣接駅

多比良駅の隣には、島原鉄道の神代駅と有明湯江駅が位置しています。これらの駅を利用することで、地域内のさまざまな移動ニーズに応えることが可能です。

多比良駅は、地域のシンボルとして、その歴史や設備、周辺環境を通じて多くの人々に愛され続けています。その存在は今後も地域の交通網を支える大切な要素となるでしょう。

もう一度検索