夜をこえて

角松敏生 シングル「夜をこえて」詳細解説

1992年6月21日、角松敏生は21枚目のシングル「夜をこえて」をリリースしました。この楽曲は、後に発表されるアルバム『あるがままに』からの先行シングルとして世に送り出されました。しかし、シングルバージョンとアルバムバージョンでは、いくつかの違いが見られます。特に注目すべき点はドラム演奏とボーカルです。アルバム『あるがままに』収録に際し、シングルバージョンで使用された打ち込みドラムは、レコーディング時に青山純による生演奏へと変更されています。さらに、ボーカルパートも新たにレコーディングされたテイクが使用されています。このため、シングルとアルバムでは、楽曲の持つニュアンスが微妙に異なっている点が興味深いところです。

シングル「夜をこえて」は、後にリリースされたベストアルバム『1988-1993』にも収録され、角松敏生の代表曲として長く愛され続けています。

カップリング曲には「ハミルトンの夏休み」が収録されています。こちらは、角松敏生がギター演奏をフィーチャーしたインストゥルメンタル作品です。特徴的なのは、この曲がシングル「夜をこえて」でのみ収録されている点です。アルバムには収録されておらず、このシングルを購入しなければ聴くことができない貴重なトラックとなっています。角松敏生のギタープレイを堪能できる、ファンにとってたまらない一曲です。

楽曲クレジット

「夜をこえて」

WRITTEN BY：角松敏生
PRODUCED BY：角松敏生
ARRANGED BY：角松敏生
VOCAL, GUITAR SOLO, KEYBOARDS, COMPUTER PROGRAMMING, BACKGROUND VOCAL：角松敏生
GUITAR：浅野祥之
COMPUTER MANIPULATOR：久保幹一郎

「ハミルトンの夏休み (Instrumental)」

GUITAR, KEYBOARDS, COMPUTER PROGRAMMING：角松敏生
SAXOPHONE SOLO：本田雅人
COMPUTER MANIPULATOR：久保幹一郎
MASATO HONDA

まとめ

「夜をこえて」は、角松敏生の音楽性を多角的に示すシングルです。シングルバージョンとアルバムバージョンの違い、カップリング曲のレア性、そして豪華なミュージシャン陣の参加など、多くの魅力が詰まっています。角松敏生ファンはもちろん、80～90年代のシティポップ、AORファンにも強くお勧めしたい一枚です。シングルに収録された「ハミルトンの夏休み」は、入手困難な音源となっていますので、中古市場などで探してみるのも良いかもしれません。このシングルは、角松敏生のキャリアにおける重要な作品であり、彼の音楽的進化を垣間見ることができる、価値ある一枚です。

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