大久保忠明

大久保忠明について

大久保忠明（おおくぼ ただあきら）は、江戸時代前期から中期にかけて活躍した旗本です。彼の曾祖父は石川忠総であり、当初は大久保姓を名乗っていました。しかし、3代後の総朋の代で石川姓に復しています。

生涯

延宝2年（1674年）に、伊勢亀山藩の石川家支藩である伊勢神戸藩の2代目藩主、石川総良の次男として誕生しました。父の死後、貞享2年9月2日（1685年9月29日）に、兄である総茂から父の遺領の一部である河内国石川郡と古市郡において3千石を分与され、旗本寄合席に列しました。同月21日（10月18日）には、将軍徳川綱吉に拝謁しています。

その後、桐間番、御小姓、中奥御小姓などを歴任し、元禄5年10月2日（1692年11月9日）に亡くなりました。彼の死後、父である総良の従兄弟にあたる石川総昌の次男、総比が家督を継ぎました。

大久保忠明は、河内における領国支配のために、石川郡東山村（現在の大阪府南河内郡河南町東山）に陣屋（東山陣屋）を設けました。これにより、領地の管理運営が行われました。

大久保忠明系石川家（大久保家）について

大久保忠明を祖とする石川家（大久保家）は、伊勢神戸藩の支族として、明治維新まで旗本家として続きました。この家系は、大久保姓から石川姓に復した後も、幕府の旗本として重要な役割を担いました。

関連情報

石川氏
石川源氏
大久保氏

参考文献

『新訂 寛政重修諸家譜 第3』続群書類従完成会、1981年
* 『石川家譜難波録』

大久保忠明は、旗本として幕府に仕えながら、領地の支配にも尽力した人物です。彼の生涯は、江戸時代の武士の生き方の一例を示しています。

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